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『夫同士 前編(全三話)』





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『夫同士 前編(全三話)』


   ★ ★ ★

「そう、とくに奥さん、ここは合法的な集まりだ。無理強いは絶対にない。事の途中で嫌になっても、断ればいい」
 妻は一瞬目を上げて男の顔を見た。だが曖昧にうなずいただけで、答えはしない。そこで、男の脇に座っていたぽっちゃりとした肌の白い女が口を挟んだ。
「不安を感じるのは当たり前よ。私たちも前回きた時は、すごく緊張しちゃって、怖がっていたわ。だけど、別にその、アレを絶対にしなくちゃいけないわけじゃないの。見ているだけでもいいし、お酒を飲んでいたっていい。私たちも、きてしばらくはじっとしていたのよ」
 女の話しぶりを聞いていて、私は不思議に思って聞き返した。
「あの、お二人はご夫婦なんですよね?」
「ええ」
 男は笑って、奥さんの肩を抱いた。私は首をひねった。
「じゃあ、ご主人だけ前から参加なさっていたんですか?」
「いいや、一緒です。前回が初めてで」
「つまり、まだ二回目ということですか?」
「ハハハ、これは失礼。常連みたいな口をきいていたかな。ええ、そうです。俺ら夫婦もまだ二回目です。あなた方と似たようなものだ。だからよけいに、あなた方の気持ちがわかるだろうと、斉藤さんの方から話をしたらどうかと言われましてね」
 斉藤さんというのは、私たちにこのパーティの話を持ちかけてくれた中年女性だった。一ヶ月ほど前、転勤のため私たちはこの町へ引っ越してきた。斉藤さんはマンションの大屋で、彼女自身、私たちの隣の部屋に住んでいる。何回かお茶に呼ばれたのだが、どこか謎めいた女性で、少し話しただけで、私たち夫婦に問題のあることを言い当てた。他人にいろいろ言われるのを極端に嫌う妻でさえ、斉藤さんには素直に本当のことをしゃべった。斉藤さんが心理療法士であり、夫婦問題のカウンセリングが専門と聞いていたせいだろうが、それにしても、斉藤さんのような人がこうしたパーティを開いていると聞いた時はショックだった。それに、何度か断ったものの一ヶ月という短い期間で参加の決意をした私たち自身にも、かなりのショックを覚えていた。それだけ、二人ともに、夫婦の危機を強く意識していた証拠なのだが。
 私たちはいわゆる倦怠期を迎えていて、離婚について何度も話し合っていた。
「私、」
 妻が、水割りを持った手を膝において、唐突に口を開いた。
「私、こういうパーティって、もっと陰湿なものかと思っていたわ」
「ええ、あたしもよ」
 肌の白い奥さんがニッコリと笑った。人好きのする、親しみやすい女のようだ。妻もようやく笑顔を見せた。私は亭主の方を見た。亭主が言った。
「いたって明るいものですよ。もっとも、男連中には物足りないくらいかもしれないが」
「そうなんですか」
「いや、しかしね、スケベなのは間違いない。俺たちも前回参加してから、かえって若い頃に戻ったみたいで。それまではケンカばかりでね。なあ、お前?」
奥さんもニッコリ笑い返して、亭主にいくぶんもたれかかった。私は、当初この二人に抱いた不信感がきれいになくなっていることに気づいた。どうやらこの二人も夫婦の問題を抱えていて、それをなんとかしようとこのパーティに参加しているのだ。親近感が湧いてくる。これも主催者である斉藤さんの配慮というわけか。
しばらくして、照明が暗くなった。思わず妻と顔を見合わせるが、とくに合図があるわけでも、怪しげな音楽が流れ出すでもない。向かいのソファに座っている二人も、あえてかもしれないが表情を変えず、酒を啜っていた。

   ~~~

「あのう、もしよかったら、とりあえず見ていてもらえませんか?」
「なにを?」
 妻が言った。なにかに挑むような顔をしている。
「俺らでその、始めようかと思うんですが、それをお二人に、見ていただきたい」
 厚木さんの顔が赤く染まっているのが、暗がりの中でも見て取れた。表情も、下卑たニヤニヤ笑いなどではなく、真面目な、考え込むような顔をしている。私は妻を見た。妻は私のことは見ずに、水割りを啜って静かに言った。
「べつにいいんじゃないかしら……」
 厚木夫妻は顔を見合わせて、軽くキスをした。私たちの視線を気にしながら服を脱がしあう。厚木さんがソファの横に立ち、トランクスから一物を引っ張り出した。まだ萎えているが、それを奥さんが口に含む。夫婦ともに、私たちへちらちら目を向けていた。
 私は半ば唖然とした気持ちでそれを見ていた。よその夫婦が、いや、よその男女が絡んでいるのを見ること自体、生まれて初めての体験だった。もちろんAVを見る機会はあったが、テレビで見るのと生で見るのとではまるで違う。それも、今さっきまで普通の調子で会話をしていた二人なのだ。
 奥さんはズルズルと音をたてて亭主の一物をしゃぶっていた。やがて吐き出されたそれは立派に勃っていて、唾に濡れて光っていた。私のより少し大きいだろうか。他人の勃っているモノを見るのも初めてで、すごい迫力だ。厚木さんはトランクスも脱ぎ捨てて、靴下だけはいた姿で奥さんをソファに押し倒した。ただ太っているわけではなく、腹も胸も太股もパンと張っている感じで、かなりの毛深さだ。顔のごつさと相まって、獣じみた男だな、と少し嫌気がさした。それはたぶんこの男、私とは正反対ともいえるこの男に妻をとられるんじゃないかと怯えていた証拠なのだろう。実際、私は二人の痴態とともに、妻の横顔を伺ってばかりいた。だが、妻は凍り付いたような無表情で二人のしていることを眺め、酒を啜っている。私が興奮しているかどうか確かめようともしなかった。
 で、私はどうかというと、奥さんの豊満な白い裸体に、少なからぬ欲望を抱いていた。痩せて締まった妻と違い、この女の肌は触れれば沈むくらい柔らかそうだ。不思議なのは、私の目が追っているのは奥さんだけでなく、厚木さんの火照った顔にも同じくらい興奮させられたことだ。もっともこれは普通の男性なら当然の反応だろう。厚木さんの立場に自分を置き換えて興奮する……。
 その時はそれ以上考えることはなかった。

   ★ ★ ★



 倦怠期を迎えた中年の夫婦。
 偶然誘われた夫婦交換の乱交パーティに参加し、そこで出会った自分たちと似たような夫婦と親しくなる。
 夫同士は仕事での付き合いもあることがわかり、ぎこちなくも、この年になって性の冒険へ乗り出した自らをさらけ出していく。


 ゲイ官能小説。

 初出『ジーメン』。三回連載だったものの一話目。







この『夫同士』はタイトル通りに夫婦が二組出てくるので、
奥さんとの会話パートなんかもあって、
そこが自分的には気に入ってます。

ゲイ官能小説ってやっぱり女性が出てくること少ないんですよね。

人によっては出てこないと不自然と感じる方もいるようですが、
やはり全般的には
女性は出さないで欲しい、みたいな意見が多いような印象なので。


で、この『夫同士』で出てくる奥さんたちというのが
全体に昭和テイストというか、
そもそも「夫婦交換」という言葉自体、
昭和の女性週刊誌でよく取り上げられていたイメージで。

もしかして今の若い世代だと「夫婦交換パーティ」なんて
聞いたこともないのかも?
どうなんだろう。



ちなみに小説の内容はいたって真面目です。





『幼なじみ』とけもケットと漢祭第二号








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『幼なじみ』


   ★ ★ ★

「あのな、実はその、……おっかあが孕まんのだ」
 竹中は中村から目をそらした。照れくさそうにいくぶん頬を赤らめている。中村が言った。
「だけどお前、結婚してまだ半年だろ?」
「おれもそう言ったさ。だけど……」
「婿入れたからにゃ、一日もはやく跡継ぎがほしいってか?」
「そういうことだ」
「ま、わからんでもないな。でも問題がお前にあるとはかぎらんのだからな」
「わかってる。おれがまともだったら、おっかぁがくることになってる」
「よし、じゃあ、調べてみるか」
「たのむよ」
 竹中はペコリと頭を下げると、さっさと上着を脱ぎ、シャツの前をはだけた。大柄な身の丈に見合った、たくましい胸板があらわになる。肌は健康的な桃色で、年の割に肌目がこまかく、染みや体毛も目立たない。中村は笑って言った。
「おいおい、胸なんか診ねえよ。だけどお前、女みたいな肌してるなあ」
 中村は立ち上がって、スチール棚からプラスチックの試験管を取り出した。それを、胸をはだけたままの竹中に手渡す。
「便所に行って、これに入れてこい」
「え、あ、小便だな?」
「バカ。精液だよ」
「せ、精液?」
「それ調べなきゃ、お前に子種がちゃんとあるかどうか、わかんねえだろが」
「そりゃそうか。でも出るかな」
「はやくしてくれよ。もうすぐ往診の時間だからな。便所はあのドアだ」
「わ、わかった」
 竹中はあいかわらず胸をはだけたまま立ち上がると、大柄な体に似合わず、そそくさと歩いて便所に入った。中村は白衣の前をただしてから、野太い声を出した。
「次の人どうぞ」


 それから十五分後に、最後の患者が帰った。中村が便所に向かって声をかけようとすると、看護婦が診察室に顔を出した。
「先生、もう帰ってもいいかしら? 雨が降りそうなんですよ。洗濯物干しっぱなしだし……」
「いいよ、後は俺がやっとく」
「すいません、じゃあ先に失礼します」
「おつかれさん」
 看護婦を見送ると、中村は椅子から立ちあがって大きく伸びをした。そしてツカツカと便所に歩み寄り、ドアノブに手をかけた。鍵がかかってるとわかっていて、脅かしてやろうとノブをガチャガチャやると、ドアは思い切りよく開いてしまった。
「お、おいっ!」
 竹中は胸をはだけズボンを膝までおろした格好で、便器の上に腰掛けていた。右手にナニを握り、左手でそれをあわてて隠す。
「いきなりなんだよ?」
「すまん。開けるつもりなかったんだ。だけどお前遅いから」
「おれはいつも遅いんだよ。あー、あと少しだったのに、ほら、萎えてきちゃったじゃないか……」
 竹中はやわらかくなりかけたモノをちらっと中村に見せると、立ち上がった。そしてズボンを引き上げようとした。
「やっぱりここじゃダメだ。せんずりなんか普段やらないからよ。家帰って、抜いてきていいか?」
「それでもいいけどよ、俺はこの後往診に出ちまうしなあ」
「じゃあ、夜にでも持ってくるよ」
「それじゃ精子が死んぢまう。検査にまわしても正確な結果が出ないかもしれん。……しかたねえな」
 そう言って、中村は竹中の股間に手を伸ばした。竹中はとっさに腰を引いた。
「な、なんだよ?」
「ひとにやってもらったほうがはやく出るだろが? 前にも何度か患者の抜いたことあるんだ、ほら、手どけろ」
「で、でも」
「いいから、時間がないんだよ」
 中村は竹中の手を振り払うと、半勃ちのナニを握り締めた。
「うっ!」
「へんな声出すなよ、気色わりいな」
「だってナカちゃん、あ……」

   ★ ★ ★



 田舎町で診療所を開業している医者の中村と、患者としてやってきた竹中。
 二人は幼なじみだが、会うのは十年ぶり。
 婿入りして若い女と結婚したのに子どもができないと竹中に相談されて、中村は精液の検査をすることに……。

 ノンケの中年男性二人がひょんなことから関係を持ってしまうお話。

 初出『ジーメン』。
 シンプルな短編ゲイ官能小説。









先週配信をはじめた『新聞オヤジ』、
その前に配信をはじめた『刺青』、
そして今週配信をはじめたこの『幼なじみ』、
どれもほとんど記憶にない話なんですが、
その中でも今週の『幼なじみ』はほんとにまったく書いた記憶がない。

どんな話だったかは忘れても、断片的に、
ぼんやりとでも、少しは覚えてる部分があったりするものなのに、
今回のは完全に記憶から消去されていた。

過去の原稿はみんなエバーノートというクラウドサービスに保存していて、
そこからてきとうに見繕って、
今週はこの小説でいいかと配信を決めるわけですが、
この『幼なじみ』、はじめは原稿ではなくただのメモとか、
昔『ジーメン』でインタビューの文字起こしのバイトをやったので、
その時のやつかな、なんて思ったんですが、
分量はそれなりにあるみたいだし、と思って開いてみたら、
普通に小説だった。

しかし読み返して校正しても自分が書いたという実感がまるでない。

それでもここにこうして保存されているのだし、
「小玉オサム」と署名もされているのだから、
きっと自分が書いたものだろうと思って配信したところ、
ツイッターでフォロワーの方から
「自分が小玉オサム作品として初めて読んだ小説だったかも」と言っていただき、
あー、やっぱり僕が書いたやつだったんだ、よかった、
と胸を撫で下ろしました。


この先、もっと年をとっていくにしたがって、
こういうことが増えていくんだろうな……。

今はまだ自分でも、ちょっと笑える~この海馬、なんて思ってることですが、
そのうち、ただただ心細い気持ちしかしなくなるんでしょうね。












五月六日開催の『けもケット』で同人誌が出る予定です。

サークルは『Hide & Seek』さん、場所はM-21。

人生初のケモノ小説。原稿用紙で120枚超のボリュームがあります。

挿絵はエンボス先生です。(すごい人気……、畏れ多い)


『Hide & Seek』さんのpixivでサンプルが読めるようになりました。
エンボス先生によるワイルドな獣人のセクシーな挿絵も見られます。

こちらからどうぞ。
Hide & Seekさんのピクシブ




小説本文は書いて渡したので、僕の仕事はだいたい終わりました。

今回は原案をいただいて、それを元に話を書いていくパターンなのですが、
その原案というのもほぼプロットになっていて(レポート用紙で数枚はある感じ)、
キャラクターの設定集なんかも山盛りどっさりで細かいものをいただき、
それを僕が肉付けして細かいプロットをつくり、
それを見ながら実際の小説を書く、という流れでした。

なので、まあ、楽に書けたとも言えるのですが、
(なにを書けばいいのかは決まっているからという意味)
イベントが迫った中で時間がなくて、
プロットをつくるのに三日くらい、
実際に原稿を書くのが一日20-30枚で五日間で書き上げる、
という、僕にとってはかなり急いだテンポとなりました。
(普段はこの倍は時間をかけてのんびり書く生活)

正直、疲れた……。

聞いた話では、
毎日五十枚の原稿を仕上げる作家さん
というのも世の中にはいるらしいのですが、
とても真似できない。

もしそんなことをしたら、
海馬が溶けてるので、
昨日書いた原稿のこともすべて忘れてしまいそうだし。




上のリンクにあるサンプルは濡れ場のみのはず。
全体としてどんな話なのかというと、
冒険活劇のエンターテインメントになってます。

舞台はさまざまな種族の獣人たちが暮らすSF的な世界。
広大な砂漠に囲まれた巨大な王都があり、
あちこちに点在するオアシスと交易がある。

化け物が出てきたり、たたかったり……。
少年ジャ○プ的な?
青年獣の葛藤と成長を描く青春モノでもあり。

三人称で書いたせいもあって、僕の中の中学二年生が顔を覗かせているかも……。


もちろんスケベな官能小説です。









もうひとつ告知。

同人アンソロジー本『漢祭』第二号に僕の小説ものせてもらうことになっています。

挿絵は岩田巌先生です。

スケベなおっさん二人組と筋肉ムチムチな若者の三角関係小説。
岩田先生のおっさん絵がすごくおっさんしてます。
若者もどんな匂いがしてそうか漂ってくる感じ。

こちらは野郎フェス。


もう少し近くなったらあらためて告知します。











『新聞オヤジ』とけもケット予告






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『新聞オヤジ』



   ★ ★ ★

 翌日の昼頃、オレは目は覚めていたけど、布団の中でゴロゴロしていた。ピンポンピンポンとチャイムが鳴ると、ちょうどいい機会だと思って飛び起きる。ドアを開けると案の定、オヤジが立っていた。
「よっ、もう起きてたか?」
 オレはオヤジのニコニコ顔をろくに見もしないで背を向けた。オヤジは部屋に入るとオレを抱き寄せようとする。オレはその手を振り払って、敷きっぱなしの布団の上にあぐらをかいた。
「オレのツケってどういうこと?」
 オレはオヤジの顔まじまじと見上げてやった。オヤジは苦笑いしてオレの前に膝をつく。
「悪い悪い。昨日は持ち合わせがなかったんだ。必ず払う、約束だ。仕事さえとれれば……」
「仕事? 新聞の勧誘は?」
「ああ、今のは言葉のあやだ。ノルマがあるって言ったろ、それが達成できねえと色々うまくねえのさ。……それより、やろうぜ」
 オヤジの手がオレの太股を撫ぜていた。若いからすぐに勃つけど、このままだとなんだかごまかされてる気がする。
「やめろよ、今日はやりたくない」
「なんだよ、勃ってきてるじゃねえか、そら」
「う、でも、やりたくない、疲れてるんだ、動きたくない」
「だったら横になってろ、おれがうまい具合イカせてやっから」
 オヤジはニヤニヤ笑いながらオレの寝間着ズボンを脱がしてしまった。そしてオレが見てる前で自分も服を脱ぐ。毛深い体さらしてチ○ポにしゃぶりつく姿見て、オレは思わずオヤジの肩に手を伸ばしかけた。が、あんまりオヤジのフェ○チオが気持ちよくて、バッタリ布団の上に寝転がってしまう。
「ああ、オヤジさん、すごいよ……」
「すげえのはこれからだ」
 オヤジの口が股から離れていった。頭の後ろに腕組んで見上げると、オヤジは自分の指に唾まぶして、なんと自分の○の穴にあてがってる。立ったままガニ股で指つっこんで、もちろんチン○はビンビン、クチュックチュッて卑猥な音まで聞こえてる。オレはそんな破廉恥オヤジのこと見てるだけで○ンポがジンジン感じてしまった。
「上からハメるぞ」

   ★ ★ ★




強引な新聞勧誘員のオヤジとひょんなことから恋人同士になる青年主人公。
毛深くてがっちりでイモ系でやさしいおっさんなのだが、どこかピントがずれていて、怪しさ満載で……。

ゲイ官能小説。コミカルエロチカ。

初出『ジーメン』。












五月六日開催の『けもケット』で同人誌が出る予定です。

サークルは『Hide & Seek』さん、場所はM-21。



人生初のケモノ小説。

挿絵はエンボス先生です。



『犬極道』のⅡやⅢと同じく、
原案をいただいてお話考えるパターンなので、
僕一人で一から書く小説とまたちがった感じになるかと思います。
というか、かなりちがうエンターテインメント小説。

まだ書いてる途中なんですが、
四百字詰め原稿用紙にして120枚前後の大ボリューム。

エンボス先生の豪華イラストもたくさんつくらしいです~。


舞台はかなりSF風味の冒険活劇?
で、いろんな雄のケモノがたくさん出てきて
戦ったりエロいことします。


これからちょこちょこ告知していくつもりなのでよろしくどうぞ。






『刺青』







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『刺青』


   ★ ★ ★

「いいか、これからお前は毎日私たちの相手をするんだぞ」
 先生が目を細めて僕を見下ろしていた。
「私たちに呼び出されたら、授業をさぼってでもくるんだ。そうしないと、いいか、あそこを見てみろ、カメラがあるだろ、ずっと録画してある。お前が私たちの言うことをきかなくなったら、お前がケツから血を流しながら犯されてるくせに、ちんぽをビンビンに勃ててるところを学園の連中に見せてやるってことだ。私はきちんとお前を仕込んでやる。どうせお前の方から、いじめてくださいって言うようになるんだ」
 先生の言うことを聞きながら、頭の中にいろいろなことを浮かび上がっていた。二人から連絡がくると、学園をさぼってでもここに駆けつけて、裸にされて、痛めつけられて、辱めを受ける? その瞬間、強烈な怒りが胸の底からわき上がってきた。

   ~~~

 半田はなんの迷いもなく僕に命令した。もっとちゃんと吸い出せ、後から染みてきたらたまらんからな。僕は言われるまま、半田の鈴口に舌先を押し込み、手で根本を何度もしごいて尿道に残った分を舐め取った。
「気が向いたらまた声かけてやるよ。じゃあな」
 半田はまだ勃ったままのそれをそそくさとしまいこむと、足早に立ち去った。僕はその後ろ姿を見送ることもできなかった。個室の中でしゃがみこんだまま、じっとしていた。体は脱力して、心は放心していた。僕は口の端についた半田のザーメンを指先で拭い取り、舐めた。すぐには飲み込まず、ぬるぬるの食感と味を確かめていた。スラックスの前が突っ張っていた。痛いくらいだった。

   ★ ★ ★




担任教師と見知らぬ男二人に拉致されレイプされた過去を持つ主人公。
事件から十年が経ち、恋人もできてすっかり立ち直ったつもりでいたが、教師に犯されながら刻まれた刺青の痕に不思議な執着を覚えている。

「これは印なんだろ? お前がマゾだって印だ」

過去に追いかけられる主人公の苦悩と官能を描く。


ゲイ官能SM小説。
初出『Super SM-Z』(もしかしたら『ジーメン』だったかも)。

誌面掲載時のタイトルとちがっている可能性があります。
ご注意ください。










先週治ったと思っていためまいなんですが、
月曜になったら再発して、
それほどひどい感じではなかったけど耳鼻科に行きました。

狭い防音室みたいなとこで聴覚検査を受けたり、
横になって目隠しする機械をつけられて、
どの向きになると目が回るか確かめたり……。

で、いわゆるメニエール病ではありませんでした。

良性のなんとかって病気。
つまり治るらしい。

お医者さんからはとくに説明がなかったので、
家に帰ってから検索したところ、

・寝転がるような姿勢でいる時間が長い
・運動不足(とくに頭を動かすような運動が足りない)
・寝返りを打たない

こういう人がなりやすいらしいです。
全部当たってて、なるほどと思った。

・座椅子のリクライニング全開で倒してダラダラしている時間が長すぎる
・いちおう懸垂を週に何度かするんだけど運動はそれしかしない
・とくに犬と寝ているとほとんど寝返りを打たない

とりあえずリクライニング倒しすぎると目が回るということもあるので、
そこだけは修正しました。
角度を一段階あげて対応。


治療としては、めまいを抑える薬は処方されたけど、
お医者さんによると、一ヶ月とか二ヶ月かかるよ、とのこと。

一日三回薬を飲むようになってもうすぐ一週間なんですが、
一昨日くらいからふらつきもほぼなくなりました。


なんかいろいろ年齢を感じるようになってきちゃった……。
もう46だからしょうがないですね。




『ノンケ食い放題』『塾をサボった男の子』






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『ノンケ食い放題』

   ★ ★ ★

 おれは男の足下にしゃがみこんだ。いかにも会社帰りのスーツ姿で、スラックスの股間に顔を押しつけると雄っぽい汚れた匂いがする。ファスナーを下ろしてつかみ出し、すぐに飲み込んでやった。口の中でムクムク、ズーンとかたくなるのを感じると、やっぱ好きだ、と思ってしまう。すぐ近所ですぐにこうなるんだから、やめられない。
「ん、んうう……」
「上手だね、でも……、君みたいな若い子ならいいよな。あれ、若いんだよな?」
「ん?」
「本番もできる? 俺、本番じゃないとなかなかイカなくてさ。男のケツも悪くないんだけどな、前みたいなおっさん相手じゃ気持ち悪くてね」
 なんの話かよくわからなかった。しかしとにかくケツを犯りたがっているらしい……。もしかしてホモ? いや、でも、そんな風でもない。
「……あの、ゆっくりしてください、最近使ってなかったから」
 おれはズボンとパンツと下ろしてケツを突きだしていた。自分の指で慣らしたから準備は万端だ。
 まさかノンケ相手にケツまで犯ってもらえるとは思わなかった。
「ひっ、あ……」
 ヌルリ、とおれの唾で濡れたチンポがケツの上にこすりつけられた。狙い定めてズルウッと入ってくる。熱い……。
「う、あ、ゆっくり……」
「ふう、やっぱり口とはちがうなあ、なかなかだ」
「あっ、あっ!」
 ズルッ、ズルッと熱いチンポがケツを出たり入ったりしていた。感じやすい場所をえぐられて、おれは木の幹にしがみついて膝を震わせた。もちろんおれのチンポもビンビンだ。尺犬扱いもいいけど、後ろまで求められてちょっと幸せかも……?
「うー、やっぱすげえな、この締まり、女とぜんぜんちがう」
「あっ、イイです、感じる……」
「黙っててくれよ、男のケツ掘ってると思うと萎えてきそうだ」
 そんな風に言いながら、おれの中でおっさんのチンポはギンギンのカッチカチだった。おっさんとはいっても、ぜいぜい四十くらいなのかもしれない。
「ふっ、ふっ、これならはやくイケそうだぜ、すげえ絡みついてくる……」
「くっ、はうう……、あ?」

   ~~~

 それにしてもあのノンケ男どもははたしてノンケと言えるのだろうかと、あらためて不思議に感じられてくる。
 男にしゃぶらせるだけならともかく、ケツにも入れたがる。
 それってホモってことではないのか。
 どこからどこまでがノンケで、どこからがホモなのか。もちろん気持ちの問題というのはわかっていた。せんずりのオカズはどんなだ?と聞けば、連中はそろって女のエロい姿を思い浮かべるに決まっているのだ。だけどそれだけで判断していいのだろうか。ノンケとホモの間にはいったいどんな河が流れているのか。謎が謎を呼んでいる。

   ★ ★ ★



 住宅街の中にあるごく普通の公園。
 家の中で煙草を吸わせてもらえない男たちがサンダルつっかけやってきてはニコチンを充填していく。
 煙草の火が強くなったり弱くなったり、よそから見ればホタルのよう……。

 連作「ホタルの交尾」シリーズの⑤。
 続き物ではなく、毎回読み切りの一話完結ですが、つながっている部分はあります。

 この第五話ではゲイの三十男が主人公。

 彼氏が欲しい、真剣な恋がしたいと考えながら、家の近所にノンケ食いのできる公園があることを知り、ついつい通い詰めてしまう。

 すぐそこにサクッとノンケが食える場所があっても、果たしてゲイの恋人探しができるものか……。
 ご近所の食われノンケと楽しくやれれば、それはもう恋人がいるのに等しいのではないか?


 ボクサー犬も登場。
 ゲイ官能小説。








[小玉オサム文庫] の【塾をサボった男の子】


デジケットさまで配信はじまりした。


『塾をサボった男の子』


妻子ある中年男の善田は家庭生活がうまくいかず、仕事が終わると会社の事務所で酒を飲むのが習慣になっていた。その夜も酔っていて、暗い坂の途中で前を歩く小さな影に出来心から声をかけてしまう。丸っこい後ろ姿はかわいい女の子に見えた。しかしそれが実は男の子で……。

○学生の太生は顔立ちこそ男の子らしいが、ぽっちゃりとした体つきのせいで女の子に間違われることがある。善田に触らされてこわかったが、塾をサボった夜の出来事だから親にも言えず……。


ー俺はただ男の子の体を舐めているだけでさっきから何度もイキそうになっていた。

ーだけどおじさんはずっと舐めていたのだ。何度も何度もお尻の穴ばっかり。僕は体が熱くなったり鳥肌になったりした。そのうちに頭がぼんやりしてきた。




勘違いからはじまった中年男と少年の恋物語。

オリジナルゲイ官能小説。

デジケットでの専売書き下ろし作品。











今週は新作書き下ろしが二本重なってしまいました。
 

『塾をサボった男の子』の方は先週言ったように
アマゾンさまでの発売は今後もないと思います。

ちょっとリスクを感じるので……。

申請が通って発売されたとしても、
後からなにかあると困るし……。

内容的にはやさしい雰囲気のお話なんですけどね。
ハッピーエンドだし。
でもそういう問題じゃないと判断されるでしょうし。






水曜日の朝なんですが、ベッドの中で目が回ったんですよ。
でもそれはすぐに止まったし、
グルグル回るのって前からたまにあったから
(誰でもちょっとくらいはあると思っていた)
なんとも思ってなかったんですが、
その夜になって、もうグルグルまわりっぱなしに。

船酔いみたいに気持ちも悪くなって、
タブレット見るのも視界がどんどん動くから不可能に。

さすがにこわくなったんですが、
手足とか顔とか、麻痺は出ないし、
言葉もちゃんとしている。
脳梗塞じゃなさそうな……。

メニエール病とか平衡感覚がおかしくなる病気?
(昔、鍼灸学校に通ってた時に習ったのがまだ頭に残っていた)

となると救急車呼ぶようなもんでもないか、
という素人判断で寝てしまいました。

結果としては
寝て起きたらほとんど目は回らなくなっていて、
二日ほど頭がちょっとフラフラしてたけど、
今日はもう完全に普通運転に。


しかし寝てしまおうと決めた時には、
もしかしてこのまま目が覚めなかったりして……?
なんて考えたりして。

もしこのまま死んじゃったら押し入れに入ってる
・デブ専VHS
・ゲイ雑誌各誌
などを家族に始末させることになるな……。

もしこのまま死んじゃったら
未発表の小説とか配信してないのがそのままになっちゃうな……。


その他、家族とか彼氏とか犬たちとか
いろいろ思いついて、
まだ46だけど終活ってやつはじめないとヤバイかしら……、
なんて考えたりしました。



少なくとも家族が困らないように、
会社のこととか銀行とかカードとか、
配信の権利のこととか
一覧にして書いておかないとまずいかな。




Appendix

プロフィール

osamukodama

Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューしてなんと26年目! ゲイ雑誌各誌に小説をのせてもらって四半世紀経ったということ。いつのまにか休刊した雑誌の方がずっと多くなってしまい……。時代……。この間、鏡を見たら耳から盛大に耳毛が飛び出していた! 時代……。

旧ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
リンク欄にリンク張ってあります。

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