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『若パパvs.若パパ』『電マ、その愛』







アマゾンkindleストアにて配信はじまりました。


『若パパ vs.若パパ』


★ ★ ★

 またいつものように、夜中近くになって、寝る前の一服と思って公園に出て行って、吹かしながらスマホを見ている時だった。風もない静かな晩で、公園の中はシンと静まりかえっていた。だから、ちょっと離れた茂みの中から物音がして、ぎょっとさせられたのだ。
 猫かな?
 そう思った後になって、続けて、低いうなり声のような音が聞こえてきた。人間の男の声とわかった。誰か病人でも倒れていたりしたらまずいと考えて、そっと茂みの中を覗きこんだ。茂みの中は薄暗くて、目が慣れるまでよく見えなかった。太い木を背に男が寄りかかって立っている? あれ、もしかして、晃君パパか?
 晃君パパは目を閉じて上を向いていた。煙草を吸いに来て具合でも悪くなったのかな?と心配したが、その時になって、晃君パパの足下になにか暗い影がうずくまっているのが見えてきた。
「……え?」
 口の中で小さく漏れた声だった。ほとんど聞こえないはずだけど、思わず口を押さえて気配を殺した。
 晃君パパの足下に男がうずくまっていた。
 男の顔は晃君パパの股間にぴったり貼りついていて、クチャックチャッと濡れた音が聞こえてくる。顔は見えないが、背中の大きさや体つきからして、間違いなく男だ。しかも、がっちりとした体格のでかい男。
 フェラしてんのか? 男が男のチンポを?

★ ★ ★



 住宅街の中にあるごく普通の公園。
 家の中で煙草を吸わせてもらえない男たちが、サンダルつっかけやってきては、ニコチンを充填していく。
 煙草の火が強くなったり弱くなったり、よそから見ればホタルのよう……。

 連作「ホタルの交尾」シリーズの①。
 続き物ではなく、毎回読み切りの一話完結ですが、つながっている部分はあります。

 第一話は公園の目の前のマンションに引っ越してきた若パパが主人公。
 奥さん子どものいるノンケ男だが、煙草を吸いに夜の公園へ通う内に……。

 若パパたちの性的冒険譚。

 書き下ろしのゲイ官能小説。






予告した連作のやつです。

ここに出てくる住宅街の中の普通の公園を舞台にした連作となります。
ってこれだけ読んでも、なんで連作にしたの?と思われそう。
でもいろいろ思いついたのでしばらく続ける予定。

うちの近所にあるんですよ、そういう公園。
近くに住んでるホタル族の男たちが煙草を吸いに集まってくるとこ。
犬の散歩で通りかかるとよく吸ってる。
なんかそういう男の人、かわいいなと思って。
家で吸わせてもらえず、
ジャージにサンダルで煙草とスマホだけ持って来て、
プカプカ吸ってる姿が、ちょっと哀愁もあっていい感じというか。



今週配信予定の②は『ノンケ親父の感じる穴』とかそんなタイトルにするつもりです。

ノンケのおじさんがお尻の穴が感じることに気づいて、
けっこう必死になって誰かにお尻掘ってもらおうと頑張るような話。
そういう話、ずいぶん書いてきた気がしますが、
自分、飽きないらしい……。

主人公は公園そばの文具屋のオヤジです。












ゲイ雑誌『バディ』最新号(3月号)に僕の小説がのってます。

タイトルは『電マ、その愛』。
挿絵は晃次郎先生です。
雌のブルドッグを飼っているちょっと年上の男と付き合いだした若い男の子の話。
楽しい話かと思います。





もう一つ、クッションがあったのでそれにもカバー作製。








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osamukodama

Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューしてなんと26年目! ゲイ雑誌各誌に小説をのせてもらって四半世紀経ったということ。いつのまにか休刊した雑誌の方がずっと多くなってしまい……。時代……。この間、鏡を見たら耳から盛大に耳毛が飛び出していた! 時代……。

旧ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
リンク欄にリンク張ってあります。

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