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『不倫同士③(全三回)』と『父さんもそれやってた』







アマゾンKindleストアにて配信はじまりました。



『不倫同士③(全三回)』


   ★ ★ ★

「なに言ってんの、おっさん?」
 相手にしてもらえなかった。話が噛み合わないというより、聞く気がないし、俺の方だって、本気で話すつもりがなかった。だからもう黙り込んで、一緒に神社の暗がりにもぐりこんだ。辺りに誰もいないのを確かめてから、抱き寄せようとした。キスをしようとした。すると若い男に押し返された。
「そういうのはなし」
「じゃあ、なにさせてくれるんだ?」
「生でしゃぶらせてやってもいいよ」
 暗がりの中でも若い男がニヤリと笑うのがわかった。俺はなんだか胸を熱くしてしまった。蔑まれていると思うと、なにかせつないような疼きが体の奥底からわき起こってくる。
「それで十分だ、しゃぶらせてくれ」
「やっぱりそういうのが好きなんだ? 一目でわかったよ、Mっぽいおっさんだなってさ」
「俺は……」
「ちがうの?」
「……いや、ちがわない」
 若い男が自分でジーパンのファスナーを下ろし、一物をつかみだした。半勃ち程度だが、俺の見ている前でシコシコとこすりあげてかたくする。勃起すると、やはり若さに見合った勢いがあって、とくに角度がすばらしい。太さもあるし、あまった皮を剥きあげると濡れた亀頭が暗がりでテカテカと光った。
 俺はただ見せつけられているだけで、うっとりした気分を味わっていた。本当にMなのかもしれないと頭の中でつぶやいた。

   ★ ★ ★





 誰もが理想的な恋人と言う、三十代の消防署職員と別れてしまった主人公。
 しかし不倫相手との関係が新しくすばらしいものに変わるとはかぎらない。

 中年の危機を迎えた主人公は新しい自分を見つけようともがくが……。




 デビュー25周年記念作品の最終話。

 書き下ろし。










そして発売されたばかりのゲイ雑誌『バディ』一月号に
僕の小説がのってます。

タイトルは『父さんもそれやってた』。

挿絵は龍谷尚樹先生です。





こちらもよろしくお願いします。













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コメント

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[C68] Re: 依頼

はじめまして。ありがとうございます。

『営業部の男たち』、なつかしい作品です。
続編、いいかもしれないですね。
具体的にいつになるか約束はできませんが、ちょっとやる気になっています。

とりあえず近いうちにオリジナルの『営業部の男たち』を配信しようかと思いました。
そこですいません、質問なのですが、
このオリジナルの『営業部の男たち』のラストなんですけど、

『それが本心でないことくらい、浅井にはよくわかっていた。』

これで終わってますかね?


というのは、手元に古いwordファイルしかなくて、
ほんとにここで終わっていたのか、この先もあって別のファイルにしてあったのか、覚えていないのです。

お手数ですが、教えていただけると大変たすかります。
よろしくお願いいたします。
  • 2016-11-27 22:49
  • osamukodama
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[C70] Re: スーツリーマン

確認していただいてありがとうございます。

なるほど、いろいろと参考にさせていただきますね。
いつになるかはっきり言えませんが、気長にお待ちくださいませ。
  • 2016-11-28 10:44
  • osamukodama
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Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューしてなんと26年目! ゲイ雑誌各誌に小説をのせてもらって四半世紀経ったということ。いつのまにか休刊した雑誌の方がずっと多くなってしまい……。時代……。この間、鏡を見たら耳から盛大に耳毛が飛び出していた! 時代……。

旧ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
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