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『性悪舅』








アマゾンKindleストアにて配信はじまりました。



『性悪舅』


   ★ ★ ★

 小便で貼りついたスーツを脱ぐのは大変だった。やっと裸になると、義父はシャワーできれいに僕の体を流してくれた。一緒に裸になり、石けんで体を洗われた。タオルで拭くのだってやらせてくれなかった。
「お前の面倒は全部俺がみてやる。お前は俺のかわいい息子だからな」
 タオルで手首を縛りなおされると、また同じ布団に寝かされた。今夜は陽気がいいせいか、義父も裸のままだった。布団の中で義父は僕を抱きよせて眠った。できるだけ肌と肌を密着させようとしているようだった。
 頭がおかしくなりそうだった。僕は義父の肌からたちのぼる匂いを嗅ぎながら考えていた。なんでこんなことになったのか? あの時、襖の隙間から中を覗いたりしなければ、すべて違っていたんだろうか?

   ★ ★ ★



 若い新婚夫婦はマンションに暮らしているが、お産を控えて妻の実家に戻ることに。そこで舅に襲われ、手込めにされてしまう主人公。娘婿に対する異常なほどの義父の執着心が描かれる。

 ゲイ官能小説。

 『性悪婿』シリーズのスピンオフ作品。

 初出『SM-Z』。







『性悪婿』を書いてから『性悪舅』を書くまでの間にも
五年から十年程度の時間が空いているはずなんですが、
この『性悪舅』を書いてからもかなり経っていたこともあり、
自分で手直しして驚いたことがあります。

一人称で書かれた小説なんですが、
主人公は自分のことを「僕」と呼んでいる。

ジーメンやSM-Zに書いた小説の中で、
主人公が「僕」のものってほとんどなかったはず。

今までゲイ雑誌ごとに多少は作風というか、
書き方とか内容の雰囲気とか、
それなりに書き分けてきたつもりなのですが、
やはりジーメンやSM-Zには
「僕」は似つかわしくないと考えていたんですね。

「おれ」「オレ」「俺」が圧倒的に多くて、
たまに「私」(主人公をおじさんにした場合)。


なので「僕」と出てきてびっくりした。
でも、若い旦那さんが自分のことを「僕」と呼んでいて、
奥さんのお父さんに手込めにされる話なので、
かえって生々しくていい感じと思いましたです。






ただいま、旅行にきています。
今度、気が向いたら写真とかアップするかも。
でも、そもそもあまり写真も撮らないし、
観光もろくにしないから、触れないままになるかもしれません。

昨日までなかったのに、
今朝から急にヘイズ(だったかな?)とかいう大気汚染が起こって、
街中に霧がかかったようになってます。

はじめは普通に霧かと思ったくらいに見た目は霧。
でも外に出ると、煙臭いような匂いがして、目に刺激を感じる。


いま泊まってるホテルの真向かいに、
屋上部分にプールのあるホテルが見えるんですが、
昨日までは朝からずっと人がたくさんいたのに、
今日は一日中、ほとんど泳いでいる人がいない。
やはり大気汚染の中で泳ぐのつらいらしい。




僕は普段、一日の内、
原稿書きをする数時間以外の時間、
ポイントサイトのアンケートにこたえたり、
ツイッターを眺めたり、
ほんと時間つぶしして生きてるような感じなんですが、
旅行中はそういうのやめることにしていて、
アンケートにもこたえないし、
ツイッターもほとんど見ない。

そうすると、ほんと一日が長い。

本も読めるし、
何度も湯船にお湯をためてだらだらお風呂につかったりする。



それで思い出した。

この旅行のために読まずにとっておいた
樋口めぐむさんの小説『武生ちゃんのひまわり』、
かなりおもしろいのでオススメ。

まだ半分くらいまでしか読んでないけど、
雰囲気としては、
江國香織とか山田詠美とか、
ああいうのが好きな人なら絶対に楽しめるはず。

こういう書き方すると
樋口さんががっかりするかもだけど、
ゲイ版の江國香織小説っぽいという印象。

半分まで読んでの感想だから、
読み終わったらまた変わるかもだけど、
僕は面白い小説でも途中で気が向かなくなると
読めなくなる場合があるので、
とりあえずここまでの感想でした。


アマゾンのKindleとかで、
電子書籍として売られています。









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osamukodama

Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューしてなんと26年目! ゲイ雑誌各誌に小説をのせてもらって四半世紀経ったということ。いつのまにか休刊した雑誌の方がずっと多くなってしまい……。時代……。この間、鏡を見たら耳から盛大に耳毛が飛び出していた! 時代……。

旧ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
リンク欄にリンク張ってあります。

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