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『立ち小便の男』『犬極道Ⅱ』通販







アマゾンKindleストアにて配信始まりました。


『立ち小便の男』


   ★ ★ ★

 男も畳にあぐらをかくと、まず、お互いに酒をついだ。男は乾杯もせずにぐうっとコップの半分をあおり、私もちびちびと口を濡らした。男が割り箸を割る音を聞きながら、私はあらためて男の部屋を見回した。家具らしい家具は本棚しかなく、あとは壁に鏡がたてかけてあるだけだ。とくに興味はなかったが、本の背表紙に視線を走らせた。推理小説やスポーツ雑誌の間に、『Gメン』が数冊並んでいた。私はぎょっとして男を見た。男はわさびをのせたイサキを一切れ口の中に放りこむところだった。
「あんたも食えよ。うまいぞ。オレが横取りしたんだから、あんたには立派に食う権利がある」
「いや」
 私は思わず声をつまらせた。そのつもりはなかったが、また本棚に目をやってしまう。すると、男が低いかすれた声で言った。
「先に、やるか?」
「え?」
「刺身の前に、食いたいもんがあるんだろう?」
 男は割り箸を置くと、ゆっくりと立ち上がった。そして私の目の前に立ち、ズボンの前を自分で撫で回した。

   ★ ★ ★



 立ち小便をする男のセクシネスに焦点を当てた短編小説。

 妻子持ちの中年男が単身赴任先のアパートでとなりの部屋の男から誘惑され、ソフトSMな関係を持つ、それだけの話になっています。
 ストーリーはあまりありません。
 むしろない方がいいという方にオススメ。

 ゲイ官能小説。
 初出『ジーメン』。




たぶん二十年くらい前に書いたものだと思います。
ジーメンで書き始めて間もない頃の作品だったような……。

すごくシンプルな内容。
一点突破型というか……。
今だったら書けない。

よけいなストーリーとか要素とかないから、
好きな人には好まれると思うんだけど……。

というか、ほかの作家さんの書いたものでこういうの読みたいかも。
実用的。







表紙カラー


そして初の同人誌『犬極道Ⅱ』、通販もはじまりました。

BIGGYM通販さま



データ版、Kindle版(規制の関係で挿絵点数が少ないです)はもうちょっとお待ちください。





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osamukodama

Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューしてなんと26年目! ゲイ雑誌各誌に小説をのせてもらって四半世紀経ったということ。いつのまにか休刊した雑誌の方がずっと多くなってしまい……。時代……。この間、鏡を見たら耳から盛大に耳毛が飛び出していた! 時代……。

旧ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
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