アマゾンKindleストアにて配信始まりました。
『汚されたスーツ2 叩かれたい部長の尻 後編(全三回)』
★★★★★
「おい、どうなんだ? 勃ってるか? 勃ってなくても、勃ちそうなんだろう?」
「う……」
「見せてみろ」
命令されると体が痺れてしまうのだった。太田は震える手でスラックスのファスナーを下ろした。つかみ出した一物はまだ半勃ちだが、本河内に見せているだけでどんどん堅さが増していく。土森、鷹野、木崎とでいろいろあり、苦悩し落ち着かない状況に立たされているというのに、蔑んだ目で見られるだけで痛いほど張り詰めてしまう。
やはり淫売だからなのか。
しかし同時に、純粋に罰を受けたいという気持ちもあった。土森を裏切った自分、脅迫された結果とはいえ周防、品川、本河内たちにいびられ燃え上がり、木崎を裏切った自分。そんな自分を罰したかった。
「男になんか興味なかったのにな、あんたを見てるとなんかムズムズしてくるんだ」
本河内の鼻の穴が膨らんでいた。
「あんたをひっぱたいたり、蹴飛ばしてやったらって考えるだけで……」
「そうしてくれ」
「……うん?」
「俺を蹴飛ばしてくれ、罰を、与えてくれ」
「なに言ってんだ?」
「たのむ」
太田はそう言いながら本河内に迫っていった。本河内はたじろいだ様子になるが、すぐに太田の思い通りにした。
「うっ……」
本河内に蹴られて太田はスチールの棚にぶつかった。挑むような目つきで振り向いた。すると本河内は鼻の穴を膨らませてまた蹴った。
「あっ……!」
埃のせいで床がすべったのだ。太田は狭い棚の間の通路にうつ伏せに転がった。それでもまだ本河内を見上げて挑むような目つきを続けた。本河内はいくらか顔を引きつらせた。しかしニヤリと笑ってまた太田を蹴飛ばした。
「ううっ……」
埃だらけの床の上を転がっていた。ダークグレーの上等なスーツが汚されていく。ウールのスラックスが白くなり、シルクのネクタイも埃を吸いつける。手を突いたから顔はぶつけなかった。しかし剥き出しの生の一物は床に押しつけられた。
勃起して皮が剥けたばかりのべとついた亀頭に埃がへばりついていた。
太田は自分の惨めな姿を確認して泣きそうな気持ちになった。ゾクゾクと背筋を駆け上がるものがある。罰を受けたいという気持ちのはずが、いじめられる実感に息が荒くなっていた。
「尻を、尻を叩いてくれ」
★★★★★
宴席でのおふざけで「トップの成績をとった奴に俺の尻を叩かせてやる」と約束してしまった営業部長の太田。
若い部下に尻を叩かれることで異様な興奮を覚えるようになり、フェラチオ奉仕や肛門を犯される喜びを知る。
本部長に昇進したとたん、会社ぐるみの不正事件に巻き込まれ、取引先へのお詫び行脚がはじまり、行く先々で土下座し小突かれ、泥まみれに。
しかしその屈辱にまた燃え上がり……。
成績の振るわない営業所の所長たちに秘密を知られた太田。
本来、発破をかける立場のはずが、脅され、辱められ、強烈な興奮と官能の渦の中に墜とされていく。
木崎に秘密がバレて苦境に立たされる太田。
しかし真性サディストの所長たちにいびられ辱められることでいっそう燃え上がり、淫売である自分を認めることに……。
『叩かれたい部長の尻 汚されたスーツ』で冴えない営業マン木崎と関係を持つようになった太田のその後を描く続編。
ゲイ官能小説。
書き下ろし作。
ごめんなさい、この後編では濡れ場ばかりが続いて、あまり物語がなかったかも。
プロットの段階ではなぜか気づかず、実際に書いて読み返して気づきました。
抜きネタとしてはこの方がいいという方もいそうですが、どうなんだろう……。
前回予告しましたが、これから何週間かは書き下ろしの読み切りを続けて配信していく予定でいます。
内容としてはいろいろで、これと決めたテーマとかはなく。
昔、ジーメンやバディやサムソンで書いていたような感じで書いていけたらと思っています。
その後にでもたぶん赤座署長シリーズの続きを書くつもりです。
スポンサーサイト
[C1036]