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『父と息子の性教育ファイナル』










『父と息子の性教育ファイナル』


   ★ ★ ★

「……彼女なんていなかったって、本当なのか?」
 彰は一瞬、目を見開いて、私から目を逸らした。
「ごめんなさい」
「だったらどうしてあんなことを……」
「わかってるでしょ?」
「なにをわかれと言ってるんだ、お前は」
 彰が私の目を覗きこむように見ていた。思わず私は息を飲んだ。
「僕は父さんが好きなんだ」
「なっ……」
「もう父さんのことしか考えられないんだよ」
「お前、私たちは男同士なんだぞ、しかも実の親子で」
「そんなの関係ない」
「まともじゃない」
「そうだよ、まともじゃない。だからなんなの? 僕は本気なんだ。父さんだってあんなに……」
 彰が椅子から立ち上がり、私のそばにやってきた。私は身をかたくした。
「やめるんだ」
「父さん!」
「やめてくれ……」
 彰の手が私の顔を抱えていた。
「僕たち、キスもしたよ?」

   ★ ★ ★


ついに二組の父と息子が一堂に会し、禁断の夜を迎える。求める息子たちと溺れる父二人。それは肉欲の罠なのか、愛の告白なのか……。

『父と息子の性教育』B00VKE5I9I
『父と息子の性教育 パート2』B00XB0K4XE
『父と息子の性教育 パート3』B00ZD2MDJQ
『父と息子の性教育 パート4』B010S2XT2U

これら四つの小説の続編となります。

書き下ろしゲイ官能小説。

注意!
教育的な内容は微塵も含んでおりません。








というわけでファイナルとしました。

パート4まで書いて、これ以上引っ張るというか、
しつこくねちっこく、二組の父と息子をそれぞれ
書くのもどうかと思いまして、
このファイナルでは二組の親子が全員出てきます。

全員でドーンと。

ハッピーエンド、と言っていいのかわかりませんが、
ハッピーエンドのつもりで書いてます。


これだけいきなり読んでも
父たち、息子たちの苦悩と悦楽を知ることはできますが、
できたらシリーズ通して読んでいただけたら。
















父の認知症がなんとも言えない微妙なレベルにきていて、
母と二人でイライラしたり、ビクビクしたりしています。

僕が子どもの頃に祖母へのお土産として買ってきた
たぶん千円もしなかった花瓶を見て、
「あんなものよそで見たことがない。なんで○鑑定団に出すんだ」
と繰り返し繰り返し言ってきたり。

「あれは僕がおばあちゃんに買ってきたやつだよ」
「いいや、俺の生まれる前からこのうちにあった」
「買ってきた本人が言ってるんだよ?」
「なん○も鑑定団に出すから電話しろ」

僕と母があきれて相手をしないでいると、
訪問リハとか訪問看護とか訪問診察とかで
やってくる人たちみんなに
「あの花瓶を見てくれ……」
と始まってしまう。
「な○でも鑑定団に出すんだ。千円で出す。一万円にして安かったら恥かくから」


こうやって書いてみると笑い話なんだけれど、
これは一例で、他にもいろいろありまして、
しかも一度なにかにこだわりだすと、
一日に何回も何回も同じやりとりをさせられる。

なにか聞かれて、説明するんだけど、
五分以内に同じ質問がくる。
さらにその五分後にまた同じ質問。
さらに五分後にも。
「さっきも同じこと聞いたよ?」
とたまらず言い返してしまうんだけど、
途方に暮れた子どものような口ぶりで
「忘れちゃった」と言う。



と、ここまで書いて、
この話、前にもブログに書いたかもな、と自分で思いました。
とうだったかな……。

この父にしてこの子あり。



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osamukodama

Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューしてなんと26年目! ゲイ雑誌各誌に小説をのせてもらって四半世紀経ったということ。いつのまにか休刊した雑誌の方がずっと多くなってしまい……。時代……。この間、鏡を見たら耳から盛大に耳毛が飛び出していた! 時代……。

旧ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
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