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『生活安全課少年係長 前編(全三回)』






アマゾンKindleストアにて配信はじまりました。


『生活安全課少年係長 前編(全三回)』


★★★★★

 いつからなのかわからない。大駕がまじまじと桐野の目を見返していた。目と目をあわせながらベルトをゆるめ、ボタンをはずし、まだ量の少ない陰毛をあふれさせた。桐野は目を見開いてそれを見つめていたが、やがて大駕に見られていると気がついた。
 なにか異様な圧力を感じて車から後ずさった。大駕が車の中で手をのばし、運転席側のウインドーを下げた。桐野は突然恐怖した。罵られるのではないかと思いついた。大声で叫ばれるのかもしれない。
 しかし大駕はからかうような声音で聞くだけだった。
「見たいんだ?」
「そ、……そんなことはない、俺は……」
「そうだよね、犯罪だもん」
 犯罪と言われてまたぎょっとした。桐野は車に背を向けた。まだ引き返せると必死に思い込もうとした。不良少年が俺の車で自慰をする。それをちょっと覗いたくらいなら、まだ大丈夫だ。彼にも引け目があるわけだから、他の誰かに言えるはずがない。
 しかし桐野は我慢できなかった。また振り返って覗いてしまった。今度は大駕も何も言わなかった。むしろ桐野に見せつけるようにシコシコと手を動かした。桐野は運転席のドアに手をついてかがみこんだ。かぶりつきで見てしまった。先走りが出ているのか、粘って糸を引くのが一瞬見えた。桐野は唾を飲み込んだ。
「おまわりさんも勃ってるの?」
「そっ、そんなわけないだろ、俺は……」
「ほんとに? 見せてよ?」
 大駕に自分の一物を見られると想像すると桐野はそれだけで漏らしそうになった。
「もっこりしてんじゃん?」
「これは……」
「見せてよ? それでおあいこにしてあげるからさ」
「なにがおあいこなんだ」
「見せてくんないと、このこと誰かに話しちゃうかもしんない」
 本気で脅しているわけじゃないとわかった。この子はたぶん口が堅い。だから佐藤という中年男のことも証言しなかったのだ。つまりこれは……、俺を気づかってのことではないか?と桐野は思いついた。
 俺にチャンスをくれている?
 桐野は体を起こしてスラックスのベルトをゆるめた。ファスナーを下ろし、ワイシャツの裾をはだけ、汗でしわくちゃになったトランクスのゴムを引っ張り下げた。とたんに汗臭い自分の匂いがした。
「やっぱり勃ってたんだ?」

★★★★★


 妻に離婚され、一人で父親の介護をする中年警察官。
 不良少年の更生をたすける職務を引き受けるが、担当になった少年に好意を寄せてしまう。
 それまでは同性に惹かれる自覚もなかったはずが、その少年に対しては強烈な興奮を覚えるようになり……。

 ゲイ官能小説。
 書き下ろし作品。









前から予告していた『生活安全課少年係長』ようやく配信開始です。

未成年が出てくる性的なお話なので、もしかしたら最悪、配信させてくれないかも……?と不安だったんですが、すんなりさせてくれた。

不思議なのが、高校生とおぼしき学生が出てくるというだけで、たいていは国内のみの配信にされたりするんですが、それも今回はなかったみたい。
(やはり海外の方がそういうの厳しいから)

今回は中学生とはっきり書いちゃってるんですけど。

どういう判断基準なのか……。

もちろん小説全部読んで判断、なんてしていないと思うんですよね。
そんな余裕ないだろうから。
だからおそらくは特定の単語で検索かけて引っかかるようだったら国内のみの配信に切り替えるんじゃないのかな……、と思うんだけど。

よくわからない。

しかしこの後、中編とか後編は国内のみの配信にされたりするのかも。
さかのぼって前編もされたり?

いずれにせよ、僕の小説を海外のアマゾンサイトで買ってくれる方ってほとんどいないから、あまり問題はないと考えています。

この五年くらいの間だと、年に数本って感じ。
もっと前はちょっといたんだけど、飽きられたのかな……。

なんにしても申し訳ありません、もし国内のみの配信になってしまった場合。



ちなみに、前にも書いたかもしれないけど、海外のアマゾンKindleサイトで購入された場合、作家への支払い方法が小切手になっちゃうんですよね。

それも百ドルくらいにならないと送ってこない。

で、アメリカの銀行の発行した小切手なので、日本で現金化しようとすると手数料がびっくり価格とられるの。

たしか三千円とか四千円とか……。

昔、一度だけ百ドル前後の小切手が送られてきたんですけど、手数料のこと調べたらがっかりして、そのままになっている。

小切手って期限とかあったのかな……?

もうただの紙切れになってしまっているのかも。



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osamukodama

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小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューして28年目に入りました。かなり本格的なおじさんになっているはずなんですがピンとこない。と思っていたら鼻毛が飛び出していた! 耳の中もサワサワするから耳毛チェックしないと。スマホに接続して使える内視鏡みたいなやつを前に買ったの使って確かめないといけないとここ数日考えているんですが、面倒で放置しています。この怠惰な心こそがおじさんになったことを証明しているのかな。
ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
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