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『海外赴任 前編(全三回)』と『兄貴のお下がり』






アマゾンKindleストアにて配信はじまりました。


『海外赴任 前編(全三回)』

★★★★★

 バーを連れ出された。腕をつかまれ、小さなホテルのロビーにふらふらの足で入っていく。田山さんは私の肩を抱いて支えたまま、あっという間に部屋をとったようだ。エレベーターに乗り込み、狭い部屋の中に通されると、私はたえきれずベッドの端に腰掛けた。もう座っているのもおっくうで、横になった。
 この部屋に少年を呼ぶんだろうか?とぼんやり考えていた。自分にそんなことができるんだろうか? しかし眠い。目を開けていられない……。
「ん、あ……」
 体をまさぐられる感覚に目を開いた。少し眠ったのだろうか。ワイシャツのボタンはすべてはずされて胸がはだけているし、スラックスもずり下げられている。トランクスはまだはいているが、その上から一物を撫でさすられている。気持ちがよくて、うーん、と声を漏らした。さっきからずっと勃起したままなのか、トランクスの布地は少し濡れていた。汗もあるだろうが、たぶん先走ってしまったのだ。そこにひっかかるように手を滑らせているのは、……田山さんだった。
「……え?」
 わけがわからなかった。あれ、なんでこうなるんだ? 少年を呼ぶんじゃなかったのか? どうして男の田山さんが男の私の体をスケベそうな笑い顔浮かべて撫で回しているのか……。
「うっ!」
 根本をぎゅっと握られた。じわっとさらに先走るのが自分でもわかる。田山さんの脂ぎった顔がトランクスに近づいた。どうやら匂いを嗅いでいるらしい。恥ずかしさで体が熱くなってきた。と同時に、田山さんの汗の臭いが鼻先をくすぐっていることに気がついた。
「たまらねえよ……」
 田山さんはうめくように言いながら、私のトランクスを脱がしにかかった。何をしようとしているのか、いくらか予想がついた。
「田山さん、なにを、」
「寝てていいぞ。ここだけ起きてればいいんだ」
 強引にゴムを引っ張られてトランクスが太ももにずらされた。一物を見られているという恥ずかしさのせいで、ようやく意識がはっきりし始めていた。目をしばしばさせて見下ろすと、田山さんが口を開いて、私の一物に舌をのばしているところだった。一日働いて汚れているものの根本をつかみ、皮をむいて湿ったところに吸いついた。

★★★★★


 会社の辞令でバンコクに赴任した主人公。
 妻と子を伴っての、初めての海外生活に戸惑っている。
 現地の上司も妻子持ちで、家族ぐるみの付き合いがはじまるが、ある夜、男だけで飲みに行こうと誘われる。
 連れて行かれたのは、男同士のまな板ショーが行われる、いかがわしいバー。
 さんざん飲まされ、酔わされたあげく、ホテルに連れ込まれ……。

 現実感のない白昼夢のような海外生活の中で、それまで秘められていた男の欲望が放たれる。

 熱帯の地を舞台にした、男同士の不倫劇。


 ゲイ官能小説。
 初出『ジーメン』。







[小玉オサム文庫] の【兄貴のお下がり】


デジケット・コムにて配信はじまりました。


『兄貴のお下がり』

元空手部のリーマン兄貴はやさしい絶倫男。アメフト部の大学生主人公はそんな兄貴に惚れ込んでいる。もう一年も続くカップルだが、乱交パーティも主催するスケベな二人。しかし兄貴分の実の弟は兄貴とちがっていつもモジモジ。そんな弟なのに兄貴はすごく大事にしていて……。

初出『バディ』。



『先生の足』

高校時代、生活指導を受け持った新任教師に体育館で正座をさせられ、痺れた脚を踏まれた主人公。教師の足はすべって股間を踏みつけ、その感覚、先生の足の匂いに官能を覚えてしまう。
九年の後、主人公はデパートの靴売り場でシューフィッターになっている。偶然、スポーツジムで再会した教師がやってきて靴を作ることになるが……。

初出『バディ』。



『男同士のセックス指南』

怪我で入院したゲイのエロ漫画家。手も足も使えず不自由な入院生活だが、同室の若い学生は筋肉質で照れ屋でちょっといいと思っている。見舞いにやってきた編集者がおいていった漫画原稿を担当医師と学生に見られ、図らずもカムアウトしたことがきっかけで、学生と医者と二人の男に「男同士のセックス」を指南することに。

初出『バディ』。



『かわいい』

やさしくされると誰にでもついていってしまう主人公の「ぼく」。男たちに求められることがうれしいし、セックスも好き。ともだちの家に居候して、それなりに楽しく暮らしている。ただし、ぼくは頭が悪い、と悩んでいる……。
道徳的に問題のある内容なので雑誌掲載を見送られた作品。











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osamukodama

Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューして27年目に入りました。ピンとこない。だけど鏡を見るとそこにはおじさんがいるから間違いないんだよね。保湿につとめていきたいと思います。

旧ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
リンク欄にリンク張ってあります。

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