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『下宿部屋・隣同士』と『尺犬ブルース』







 アマゾンKindleストアにて配信はじまりました。


『下宿部屋・隣同士』


★★★★★

 佐竹は図体のでかい男だ。砲丸投げをやっていて、ちょっと顔もごつい。そいつがやぶにらみで見つめ返していた。それでもけっこう気が小さくて、やさしい奴なのだ。俺は奴のコップに酒をついでやりながら言った。
「なあ、これからソープ行こうぜ」
「そんな金ねえよ。池山は金あるのかよ」
「ない。次のバイト代入ったら返すつもりで言ったんだけどよ」
「なんだ、似たようなもんだな。くそ、おれ、イメクラ行きてえ」
「今時、イメクラかよ」
「興奮するんだぞ、プレイってのが」
「そういや前に一緒に行ったことあったよな。あの時、お前、なにしてたの? イメクラなんだから、なんか設定があったんだろ」
「なにって、その、……誰にも言うなよ、実は女王様に縛られてた」
「マジで?」
 二人そろって大笑いした。初耳の話だった。酔った勢いで口が軽くなったんだろう。
「で、実際の話、お前、どんなことされてたの?」
「いや、だからさ、こんなふうに縛られてさ」
 佐竹は散らかったままの赤い紐を手にとって、わざわざ後ろ手に回して自分の手首に紐を巻き付けてみせた。そのうえ、短パンの足を大股開きにしてみせた。
「こんな格好させられてさ、ちんぽ踏まれたり、あそこ舐めさせられたり。すげえ興奮すんだよこれが」
「そんなにノリノリだったのか」
「それがなるんだって。おれだって実際にやるまでは笑っちゃいそうって思ってたんだけどさ、いざ始まったらその女王様がすげえ迫力で、すっかり奴隷気分になっちゃってな」
 佐竹は照れくさそうに顔を赤くしていた。かなり酔っているように見えた。俺も酔っていた。ふらふらしながら立ち上がり、佐竹の股に足を向けた。
「こんなふうに踏まれたってことかよ?」
 ふざけて股を踏みつけてやった。もちろんつぶさないように力を加減したが、それだけ、佐竹のちんぼが少しかたくなっているのが裸足の足の裏にはっきり伝わってきた。
「うわ、バカ、感じるだろ、この」
「思い出し勃起してんじゃねえよ、変態」
「やめろって、マジ勃っちまう、あ、ああっ!」
 グリグリ踏んでいると佐竹は本気でちんぼをかたくした。足の裏に、ビンビンと肉棒の感触が伝わってくる。少し気持ちが悪いとは感じていたが、愉快な気分の方が先に立って俺は踏み続けていた。佐竹の方は手首に紐が絡まってしまったらしくて、もがいていた。
「あれ、やべえ、とれねえよ」
「お前、ほんとに縛られるのが好きなんだな」
「バカ、とってくれよ」
「ここはビンビンのままだぞ。いいのか、このまま終わらせても?」
「うっ、ああっ、よせって、くっ……」
 佐竹は顔を真っ赤にして喘いでいた。よほど酔っていたのか、なんだか、色っぽいようにも見えてくる。

★★★★★



 大学陸上部で砲丸投げをしている主人公とその親友。
 下宿しているアパートも隣同士で、気の置けない男同士の付き合いをしていた。
 そんな二人が下着姿で酒盛りしながらエロトークをはじめたら、悪ふざけの度が過ぎて……。

 ゲイ官能小説。SM風味。

 初出『ジーメン』。








 こちらで告知するの忘れてました。

 ゲイ雑誌『バディ』様に僕の小説がのっています。

 タイトルは『尺犬ブルース』。
 挿絵は市川和秀先生です。


 もしかしてまだ知らない方もいるかもしれないのであらためておしらせしますが、ゲイ雑誌『バディ』はkindle unlimited対象になっています。
 読み放題サービスご加入の方は追加料金なしで読めますよ~。

 前と変わっていなければ、たしかはじめの一ヶ月くらいは無料で加入できたはず、読み放題サービス。

 まだ未加入の方はこの機会によかったら。
 ついでに僕のkindle unlimited対象小説も大量にあるので、そちらもお願いします。






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osamukodama

Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューして28年目に入りました。かなり本格的なおじさんになっているはずなんですがピンとこない。と思っていたら鼻毛が飛び出していた! 耳の中もサワサワするから耳毛チェックしないと。スマホに接続して使える内視鏡みたいなやつを前に買ったの使って確かめないといけないとここ数日考えているんですが、面倒で放置しています。この怠惰な心こそがおじさんになったことを証明しているのかな。
ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
リンク欄にリンク張ってあります。

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