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『叔父』と『陸士たち(全話)』








アマゾンKindleストアにて配信はじまりました。

『叔父』


★★★★★

 ホテルの部屋に入ると、叔父はすぐに缶ビールを開けて飲み出した。煽るように一気に飲み干してから、少し恥ずかしそうに僕を見た。
「先にシャワーを浴びた方がいいか?」
「どっちでも」
「暗くするぞ?」
 部屋を暗くしてからも、ベッドの向こう側で新しいビールの缶を開ける音が聞こえた。また飲んでいる。もしかして、怖いのだろうか? 景気づけで飲んでいるのか? 缶をゴミ箱に捨てる音が聞こえた。それから、真っ暗な部屋の中で、裸になっていく叔父の気配がした。僕は急に怖くなった。カマトトぶる年じゃないとは思ったけれど、本当に怖くなってきたのだ。それを察したように、闇の中で叔父が立ち止まった。
「私に手を出されるのが、嫌なのか?」
「え、うん、やっぱり抵抗があるよ」
「……縛ってくれ」
「え?」
「私を縛ればいい。目隠ししたっていい。そうすれば、怖いことはないだろ」
 そこまでしてなぜ?とは思った。だけど、闇の中で嗅ぐ叔父の匂いは僕をその気にさせた。コロンなのか、シェービングローションなのか、いい匂いのまじった中年男の体の匂い……。すぐ目の前に、叔父の体の熱が迫ってきた。いくぶん汗の匂いも漂ってくる。見上げると、じっと僕を見つめている二つの目が闇の中に浮かんでいた。
 やっぱり怖かった。だけど、縛っていいのだ。それも、あの叔父を縛る。いい気味だ、という気持ちもまだあった。大嫌いだった叔父を相手にしていると意識すると胸が苦しくなってくるけれど、その叔父に復讐するのだと考えれば、いじめてやれ、という気分にもなってくる。その時はまだ、いたずら心の延長に過ぎなかったのかもしれない。
「じゃあ、縛るよ叔父さん」
「いいぞ」

★★★★★


 ヤリ部屋で三人の男たちに奉仕していた中年男。
 大学生の主人公も一緒になってそのM男の口を犯す。
 しかし明るいところで見ると、それは大嫌いだった親戚の叔父だった……。

 ゲイ官能SM小説。

 初出『ジーメン』(『Super SM-Z』だったかも)。







[小玉オサム文庫] の【陸士たち(全話)】



デジケット・コムにて配信はじまりました。

『陸士たち(全話)



「お前には戦闘服が似合っとる。それでいいじゃねえか……」


若い新米自衛官の青春ストーリー。

ゲイであることをひた隠しにしてきた小島二士を中心に、男同士の恋と苦悩、そして自衛官のありあまる精力の行く末が描かれる。

四人の若い陸士(陸上自衛隊員)たちと一人の陸曹が出てきます。

初出『ジーメン』。

四回にわたって連載されたものをひとつにまとめました。







『陸士たち』はKindleで配信済みのものをまとめただけです。

『叔父』は僕の伯父さんをモデルに書いたお話になります。

セックスしたわけじゃなくて、苦手な伯父さんで、
まあはっきり言って嫌なおっさんだったんですよ。

その伯父さんはそんな男前じゃないんですけど、
政治家を目指していただけあって、野心家タイプで男っぽかったんです。
いつも偉そうな感じ。
マウンティングし放題男。

そんな人と発展場で出くわしたら……、と思いついて書いた小説。






予告です。

次のアマゾンKindleストアでの配信は『続・先生の味』となります。






すいません、まだ予約状態ですが、先にリンク貼っておきます。

ちょっと前から、自分勝手で性欲の強い悪い教師に
生徒がセクハラされるような話が書きたくなっていたのですが、
そういえば前にもそういうの書いたなと思い出して、
続編として書きました。

『よし坊とおっちゃん2』に続いて、
一方的に性欲を押しつけるような、倫理的にひどい系。



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osamukodama

Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューして27年目に入りました。ピンとこない。だけど鏡を見るとそこにはおじさんがいるから間違いないんだよね。保湿につとめていきたいと思います。

旧ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
リンク欄にリンク張ってあります。

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