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『鉄砲 後編(全三話)』






アマゾンKindleストアにて配信はじまりました。


『鉄砲 後編(全三話)』


★★★★★

 おじさんのケツの中でまたたっぷりと出した。自分でわかるくらい長い間、射精が続いたのだ。おじさんは手をのばしているのがつらいのか、畳に突っ伏してしまった。手で顔をおおって低いあえぎ声を漏らし続けていた。
「あー、どうにかなりそうだぞ、このまま、このまま続けてくれるんだよな?」
「うん、まだまだおさまりそうにないから」
「お前、ほんとに強いなあ、あっ、ああっ!」
「ふっ、ふっ」
 おれはまだちょっとくすぐったかったけれど、おじさんを喜ばせたくて腰を振った。ザーメンで濡れたせいでますます滑りがよくなっていた。おじさんは顔を横向きにして頭を抱え込んでいた。目は隠れて見えないが、口と鼻の穴までは影から見えていた。おじさんは赤い口から舌を出し、鼻の穴を広げてケダモノじみた声を上げ続けた。


 ほんと倉田のおじさんとはじめると時間がかかる。おれの気が済むまでおじさんが付き合ってくれるからだ。順番に風呂を使って身支度をすませると、おじさんが居酒屋でも行こうと誘ってくれた。おれは喜んでついていった。さんざん飲んで食べてしゃべって笑って、お開きは深夜になった。
「うちに泊まればいいのに」
「ホテルとってあるし、お前んとこじゃ狭いだろ。それに朝方まだ眠い時間からたたき起こされそうだ」
「そんなことしないよ」
「お前にそのつもりがなくても、お前のチンポが暴れ出すんじゃねえか?」
 そう言われると自信がなかった。たぶん、明日の朝になったらもう元気になっていて、おじさんにケツ貸してとか口使わせろとか言い出してしまうかもしれない。このおじさんならそういうのも嫌いじゃなさそうだけど。
「で、明日はどうするの? 東京観光するなら、案内するよ」
「いいや、行くところは決まってるんだ」
「どこ?」
「サウナだよ、ホモサウナ」
 おれはびっくりした。話には聞いたことがあるけれど、おれ自身は一度も行ったことがない。なんだかこわくて。
「さんざんおれに抱かれて満足したんじゃないの?」
「こういうことに満足なんてねえだろ。それに前から一度行ってみたかったんだ。いろんな男に犯られてみたくてな」
 おじさんはニヤニヤと笑っていた。まったくスケベな人だ。ちょっとからかってやりたくなった。
「あのさ、おれのチンポ、自分で言うのもなんだけど、けっこうでかい方だよ。他の男のチンポで満足できるのかなあ、だっておじさんのケツってさ」
「うるせ、よけいなお世話だ。まだクソもらしたことねえから問題ねえだろ」
 笑ってしまった。おじさんも笑って続ける。
「男同士のセックスってのは大きさだけじゃない。テクニックが一番大事なんだ」
「そういうもんかなあ」
「お前も犯られてみればわかるさ」
 そこで急に言葉が途切れた。おれたちは駅前のロータリーで立ち話していた。ネオンの明かりの下でおじさんの顔にいろんな光が映る。なんだかしんみりした空気が流れ出していた。
「両親ともおっ死んで、おれももう自由だ。お前を縛りつける必要もなくなった」
「縛られてるなんて感じたことないよ」
「これからはムラムラしたらちょくちょく上京して遊んでやろうと思ってんだ。じゃあ、またいつかな」
 おじさんはタクシー乗り場に向かって歩き出した。おれはその後ろ姿を見守った。タクシーが走り去ると、なんだか胸が苦しくなった。

★★★★★


ついにメダリストとなった主人公。
時が流れ、人はみな変わっていく。


ゲイ官能小説。
初出『ジーメン』。
三回連載だったものの後編。










次の配信は『ジーメン』(『Super SM-Zだったかも) に掲載してもらった
『叔父』になります。

で、元の原稿を読み返したら、
主人公のお父さんの姉の旦那さんが出てくる話なのに、
「叔父」
になってることに気づいて。

たしかその場合は「伯父」ですよね。

アホ。

というわけでお父さんの妹の旦那さんに設定を変えました。





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osamukodama

Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューして28年目に入りました。かなり本格的なおじさんになっているはずなんですがピンとこない。と思っていたら鼻毛が飛び出していた! 耳の中もサワサワするから耳毛チェックしないと。スマホに接続して使える内視鏡みたいなやつを前に買ったの使って確かめないといけないとここ数日考えているんですが、面倒で放置しています。この怠惰な心こそがおじさんになったことを証明しているのかな。
ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
リンク欄にリンク張ってあります。

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