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『バスドライバー2』と『ろくでなし(全話)』






アマゾンKindleストアにて配信はじまりました。


『バスドライバー2』


★★★★★

 東京に着くと蔵本さんは池袋で降りた。ノンケリーマンはいつもどおり、営業所まで乗っていた。バスを停めてやると革鞄持って降りていく。その時だった。
「うちの上司、寝ちゃってるんスけど」
「はい?」
 見ると、後ろの方の座席で、あの年配上司が眠っているのが見えた。なんで同じ会社の人間なのに起こしてやらないんだ?
「うちの部長、風俗が好きなんスよ」
「へ?」
「前立腺、でしたっけ? あのマッサージがめちゃくちゃ感じるらしくて」
 なんだかドキッとさせられた。若いくせにスケベ丸出しの顔なのだ。
「まあ、そういうわけなんで、よろしくお願いします」
「お、おい?」
 ノンケリーマン、さっさとバスを降りて行ってしまった。上司おいてっちゃっていいのかよ?とも思うが、これはもう筋書きができてるってことだよなと頭では計算していた。
 食われノンケが食われノンケ上司を連れてきた……。
 それでもおれはそっとバスの後部座席に歩いていった。近くで見るとこの部長さん、なかなか男っぽくてセクシーだった。ハゲかけた頭がテカッてていやらしいし大股開きのだらしない格好で寝入っている。いびきをかいているがなんだか不自然だった。狸寝入りってことかとすぐに思いついた。
 話は通ってるってことだよな? そうは思っても、とんでもない奴だとノンケリーマンをうらめしく思う。誰がそんな話のってやるものか、せいぜい揺り起こしてやる時に肉付き確かめるくらいで……、そう思って肩に手をやろうとしたのだ。だけど思わず目がもっと下の方に釘付けとなった。スラックスが突っ張って太ももの肉感がシルエットではっきりわかったのだ。で、グッときた。すげえ太い足してるぞ、この部長さん……。
 おれはあらためて部長さんの顔を覗き込んだ。一瞬いびきが止まりまた始まる。しゃがみこんで太ももに手をおいてやった。するとまたいびきが止まりまた始まる。いまさらとぼけなくたってとは思うが、ここで目を開けられたら確かにやりにくくはなるな。
「すげ、太い足してるなあ……」
 小声でつぶやきながら撫で回してしまった。もちろん内ももの間も撫で上げてやる。そのまま股間にも触った。これが玉で、こっちがサオ。けっこうでかそうだけど柔らかいままだ。しかしこれだけ触りまくってるのに勃ってこない……。
 年だから勃つのに時間がかかるのかな? いや、たんにやっぱり男相手じゃ無理ってことなのか。そこで思いだした。
 風俗が好きなんスよ、前立腺マッサージってやつ。
 なんで肝心のそこんとこを意識してなかったのか。おれは急にドキドキしてきた。そうか、それを期待してこんなにずり落ちたような体勢で座ってる、そういうことなのか。
「じゃあ、遠慮なく」
 それでも小声で言って、スラックスのジップを下げてやった。汗で湿った金玉の下に指を差し込んでいくと、汗にしてはぬらぬらの触り心地が肛門辺りに広がっていた。濡れてるよな、これ、まさか、仕込んであるのか、ケツの中にあらかじめ……?

★★★★★



ゲイ官能小説『バスドライバー』の続編。

長く付き合える相手を探している、三十代男盛りのバス運転手。
制服の威力でセックスの相手はけっこういるのだが……。

今回は年下の男といい感じに。


初出『ジーメン』。









[小玉オサム文庫] の【ろくでなし 小玉オサム作品集(17)】


デジケット・コムにて配信はじまりました。


『ろくでなし(全話)』


ろくでなしの不良少年が塀の中で大人になり、やがて外の世界で成功をつかむ。

一人の男の十代から五十代までを描いた、ゲイ版一代記小説。

不良仲間、中年刑務官、保護観察官、エリートビジネスマンなど、
さまざまな男たちと関係を持ちながら成長し、大人の男になっていく。

(ジェ○リー・ア○チャーのゲイ官能小説版を目指して書きました。そこまでボリュームないですが……)

物語に重点をおいて書かれていますが、もちろん生々しい男同士のセックスも満載。




ゲイ官能小説。

初出『ジーメン』。

掲載時は三回連載だったものをひとつにまとめてあります。








いちおう次のデジケットでの配信は『よし坊とおっちゃん2』を予定しています。
すんなり書ければ、ですが……。







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osamukodama

Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューして28年目に入りました。かなり本格的なおじさんになっているはずなんですがピンとこない。と思っていたら鼻毛が飛び出していた! 耳の中もサワサワするから耳毛チェックしないと。スマホに接続して使える内視鏡みたいなやつを前に買ったの使って確かめないといけないとここ数日考えているんですが、面倒で放置しています。この怠惰な心こそがおじさんになったことを証明しているのかな。
ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
リンク欄にリンク張ってあります。

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