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『俺たちと先生 中編(全三話)』







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『俺たちと先生 中編(全三話)』



   ★★★★★

「佐野、ここで別行動ってことにする?」
「え、あ、」
「じゃあ、一時間後くらいにここで。後でファミレスでも寄ってこうよ?」
 別に俺の了解が必要ってわけじゃなかったらしい。磯川はほとんど一方的に決めて、さっさと行ってしまったのだ。俺は一人立ちすくんだ。どうしろっていうんだよ? だんだん腹が立ってきた。俺は覚悟を決めて、磯川の後を追った。
 遊歩道から茂みに入っていくと、あちこちの木の根元に男が立っていた。磯川は一人一人確かめるようにその前を通り過ぎ、やがて一番奥まったところにいた男の近くで立ち止まった。
 男はタバコを吸っていた。暗がりの中で、赤い火が蛍のように強くなったり弱くなったりしている。どんな男なのかよく見えなかった。俺は少しずつ二人に近づいていった。その間に、磯川は男のすぐ目の前に近づいていた。
「好きにしていいぞ……」
 小声だが、低くかすれた声が聞こえてきた。男は作業服姿だった。さっき磯川が言っていた、駅前の再開発にきている労務者らしい。目をこらすと、顔は不精髭をはやしている上に、工事現場で働いた後そのままきたみたいで、薄汚れて脂ぎっている。かなり年食ってるように見えた。四十代の終わりか、間違えると五十代に入っているかもしれない。がっちり太ったおっさんだった。
「汗臭いけど、いいか?」
「いいよ、いい匂いだ、セクシーだな」
「はは、おれがセクシーかよ?」
 おっさんは照れた様子で笑っている。磯川も笑っておっさんのまたぐらを撫でまわしている。おっさんはうれしそうに磯川の顔に顔を寄せる。唇を重ね、二人で舌を吸いあっている。俺は頭に血が上っていた。腹が立つというより、情けないことに、すげえ興奮して、生唾飲んでいた。ズボンの下で、ちんぽが痛いくらいにかたくなっていた。
 唇が離れるとおっさんはうれしそうに磯川の肩を抱いた。たしかにそれなりにモテそうなおっさんだけど、磯川みたいにかっこいい若い奴から手を出されるとなると、そうそうないはずだ。ちらちらと辺りに目をやって、得意そうな表情を浮かべている。まわりでモノ欲しそうに眺めている他の連中に、アピールしているんだろうか。磯川の声が聞こえた。
「しゃぶってもいいかな?」
「洗ってないぞ」
「いいよ、平気だからさ、たのむよ、しゃぶらせてくれよ……」

   ★★★★★



 磯川は元々教師の山岡のことが好きだった。
 そして主人公の佐野は磯川のことが……。

 レイプからはじまった生徒二人と中年教師の人間模様。
 陰惨なはずのその関係が奇妙な方向にこじれていく。
 若いゲイ青年二人とノンケ中年男の三角関係がグルグルと。

 ゲイ青春官能小説。

 初出『ジーメン』。

 全三話の二話目。





僕、匂いフェチなんですけど、普通にアロマとかも好きなんですよ。

で、前から使ってるレモングラスのエッセンシャルオイルってやつが、
もとはすごくさわやかでいい匂いと思っていたのが、
最近、なんともミルクくさい気がしてきたんですね。

あの、ミルクって言っても男のではなく、赤ちゃん用の。

近くに赤ちゃんいるのかな?と思うくらいにミルク臭を感じる時がある。
いつもではない気もするので、こちらの体調のせいなんですかね。


それともレモングラスって酸化するとミルク臭くなるものなのか。

どうでもいいんですけどね。





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osamukodama

Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューして27年目に入りました。ピンとこない。だけど鏡を見るとそこにはおじさんがいるから間違いないんだよね。保湿につとめていきたいと思います。

旧ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
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