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『団地住まい』と『弁護士隈吉源三⑤&⑥』






アマゾンKindleストアにて配信はじまりました。


『団地住まい』


   ★★★★★

「うん、うーん、……おっ」
 だらり、だらりとチンポの先から濃いザーメンがあふれだした。半分トコロテンみたいなイキ方だ。こんな出し方、もやもやしないのかとおれなんかは思うが、将志はいつもこうなると、男前の顔を歪ませて、ほんと情けない風になる。それはまあスケベなもんだ。開けっぴろげもいいとこで、体がだらんとして、肉でできたスケベ人形みたいに力が抜けてしまう。
 そんな腑抜けになってしまった将志を見下ろしながら、おれも一気にピッチを上げた。
「ふっ、ふっ、ふっ、おれも出すぞ、いいか、出すぞ、うーっ!」
 もちろん中に出してやった。外に出した方が楽かと思うんだが、将志は中に出してくれといつもせがむ。使われてる感じがいいのだと言う。
 ティッシュで拭き取るとタバコに火をつけた。その間に、将志は便所に入っていく。息んでいるのが聞こえた。おれのを出しているのだ。それが終わるとどうするか、もうわかっている。のんびり朝風呂につかるのだ、あいつは。
 おれはタバコを消すと布団をあげて、流しでちんぽと顔を洗った。さっさと服を着て、簡単な朝飯の支度をする。できあがった頃に将志が風呂から出てくる。湯気をもうもうとたてて、毛深くて男らしい体をタオルでゴシゴシやっている。
「飯できたぞ」
「うん」
 いちおう、片付けだけは将志の仕事になっているし、おれが仕事に行く時は必ず玄関まで見送ってくれる。
「いってらっしゃい」
 それに一番大事なことだが、将志はだいたいいつも上機嫌だ。


 この団地に将志と一緒に住んで、もう八年たつ。その間、ほとんど変わらない生活が続いている。つまり、おれが働いて、将志は遊んでる。六十過ぎたおれがせっせと警備員やコンビニのパートをして生活費を稼ぎ、若い将志がその金を使う。
 付き合いだした時は会社勤めをしていた将志だった。しかしちょくちょくうちに遊びにくるようになった頃、暗い顔で言ったのだ。
「仕事やめちゃったんだ、アパートも追い出されそうでさ」
 それがすごくさびしそうな、頼りなげな顔だったのだ。おれはその頃将志にぞっこんだった。なにしろ二十も年下で、そのうえ男前でケツが感じるのだから、理想の相手だ。だからむしろ、渡りに船と思って言ったのだ。
「だったらうちにこい。どうせここはローンで買ってるんだ、一人で住んでも二人で住んでも一緒だ」
 最初の内は将志も仕事を探していた。というか、たぶん今思うと、探すフリをしていたんだろう。だがそれもすぐにやめてしまった。そして今では、働かないでいるのが当然のような顔で、毎日のんびり過ごしている。

   ★★★★★


 六十は過ぎたがまだまだ「現役」の主人公。性格は真面目で男っぽく、四十の将志と男二人で団地に暮らしている。将志は男盛りで見栄えもいいし、性格はほがらかで可愛い奴なのだが、働こうとしない……。

 リアルな男二人暮らしの物語。

 ドメスティックなゲイ官能小説。

 初出『ジーメン』。









[小玉オサム文庫] の【弁護士隈吉源三(5)&(6)】


デジケット・コムにて配信はじまりました。


『弁護士隈吉源三⑤&⑥ 小玉オサム作品集11』


弁護士隈吉源三(5)

元医者の隈吉が弁護士になり、大塚事務所に入って三年が経っていた。高校の同級生であり、同僚の高山とは男同士の恋の関係が続いている。半同棲生活を送る二人だが、隈吉も自分の部屋を借りていて、その隣部屋に住む少年が隈吉に訴訟の依頼をする。少年は病気で母を亡くしたのだが、病院を医療ミスで訴えてくれと言うのだった。

『弁護士 隈吉源三』シリーズ第五弾。

初出『サムソン』。

雑誌掲載時は前編、中編、後編と分かれていたものを一つにまとめました。



弁護士隈吉源三(6)

四年の交際を経て同棲をはじめた隈吉と高山。同じ法律事務所に勤める弁護士カップルは幸せな生活を送っているように見えた。隈吉は女性への未練を捨て、高山と男同士の将来を考えるようになっていた。しかしある晩、目を覚ますととなりで眠っているはずの高山の姿がない。高山は薄暗い部屋の中で泣きながら一人酒を飲んでいた。

『弁護士 隈吉源三』シリーズ第六弾。

初出『サムソン』。

雑誌掲載時は前編、中編、後編と分かれていたものを一つにまとめました。




隈吉の方はKindleで配信済みのものと同内容です。
まとめただけ。





そして遅くなってしまいましたが、本日、関西ケモケットにて
サークルHide&Seekの新刊が頒布されています。

『BRUNO Vol.3』と
『encierro 2』

エンシエロは当日限定みたいです。

ブルーノは通販や、電子版も出ます。




ブルーノシリーズ、ちょっと人気出てきたみたいでうれしい…。
挿絵のエンボス先生のおかげ。
足向けて寝られない。
ありがとうございます。


前にも書いたと思うけど、まさか自分がケモノ小説書くようになるとは思ってなかったからほんと不思議。
というか、声かけられるとなんでも喜んで書いちゃうんだよね、結局。
主義ってほどじゃないけど、きた仕事断らない人なので。
節操なしともいう。

今回、獣人同士の戦闘シーンがいくつも出てくるんですけど、
原案のいぬごくさんから指示をもらった時には、
エロ小説でそういうの求めてる人っているのかな…?
とも考えたんだけど、どうなんでしょ?
世界観ってとこから見ると必要なものなんだけど。
まあ、書いてるこっちは楽しいから書くんだけど。

前にも書いたかどうか忘れたけど、
僕はフランソワーズ・サガンに憧れて小説家になりたいなって思ったんですよ。
高校生の時に、学校の図書館で借りて読んだのが最初だった気がする。

サガンは作家本人も作品も退廃的で、
まあ、いわゆる「おフランス」なイメージですよ。
愛人とか不倫とか金持ちとか、そんなんばっかり。

かっこいい~、とホモの高校生の僕は考えたわけですが、
同時に、ドラゴンボールのアニメとかも楽しく見ていた。
で、大学はサガンをきっかけに仏文科に入り、
当時流行っていたバタイユとか読んだりしつつ、
映画のマトリックスを観て、美しいとかかっこいいとか思っていた。

なので、獣人がセックスしたり、闘ったりする話を書くのも
考えてみれば、そう離れているわけでもないのかも…。

(なにが言いたいのかわからなくなってきた。)





はなし戻りますが、
ちなみに、こういう、挿絵描きの先生の人気にのっかって売る、
という形は今まで何度も経験してること。

ふるくは、サムソン、ジーメンで戎橋先生の挿絵をつけてもらったのが最初かな。
その後も、aki先生とか、ジーメン後期ではばんじゃく先生とか、
その時期ごとに編集者さまが組み合わせてくれて、
たくさんの先生にたすけてもらってきました。

ビジュアルがあるとないでは大違いなんだよね。
しかし自力で挿絵を依頼したりってのは難しいから、
(手間も時間もお金もかかるから)
いぬごくさんみたいな人がいないと今後も無理だと思います。






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osamukodama

Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューして27年目に入りました。ピンとこない。だけど鏡を見るとそこにはおじさんがいるから間違いないんだよね。保湿につとめていきたいと思います。

旧ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
リンク欄にリンク張ってあります。

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