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『BRUNO+anima 1』







アマゾンKindleストアにて配信始まりました。


『BRUNO+anima 1』


   ★★★★★

 いつのまにか、イタチがジョニーのすぐとなりに立っていた。白い帯のようなものを手に持っている。
「お前は盛り上げ方が下手だから、この手でいこう」
「え、なに? 目隠し……?」
 ジョニーは目隠しされて手をとられ、そろそろと舞台の上を歩いた。これ以上なにをさせられるのか。こわいとは思っても、チップをもらえるのはこれからなのだからと考えるとすぐには逃げ出せない。
「あっ、やだよ、ちょっと!」
 後ろからパンツを下ろされた。ずっと勃ったままの一物がビーンとはじけて腹筋に貼りついた。
「すげえなこりゃ!」
「この角度はたいしたもんだ。かたそうだ!」
 雄たちのはやす声にジョニーはますます体を燃え上がらせた。ホワンのように花道を歩いてチップをもらうんだろうということはわかったが、目隠しされてはいくらもらえるのかもわからない。イタチに押されて歩いていくと手に札を握らされた。
「これはまた気前のいいお客様! ちゃんとお礼をしないとね、ジョニー」
「え? あっ、あっ! なにこれ!」
 尻たぶを触られたのまではわかった。しかし次の瞬間、熱くて濡れた感触が肛門を這い回っていた。耳元でホワンの声がした。
「お客さんのベロだよ」
 ジョニーは信じられなかった。しかしこのベロリベロリと動き回る濡れた感触。どうしてチップを払った上にひとのお尻の穴なんか舐めたいんだろう? うそだよ、こんなの、うそ……。
「くっ、うっ、あっあっ、だめ……」
「はいそこまでとさせていただきます。次行きましょう!」
 イタチがまた背中を押していた。するとまた手に札を握らされるのがわかる。またお尻を舐められるの?と体をかたくしていると、いきなり肛門になにかが入り込んできた。
「お客様、指は一本までにしておいてくださいませ。このジョニーはまだ経験がない様子ですので」
「初物かよ!」
 誰か客の騒ぐ声がして、ざわめきが起こった。ジョニーはなにを言われているのかいまいちわからなかった。それよりも、自分の肛門に指が入れられているということに衝撃を受けていた。しかし痛みはそれほどでもない。舐められ濡れたところにゆっくりと差し込まれ、やさしく出し入れさせているためか。指先が肉襞の間をあちこち探ってまわり、ある場所を突くとジョニーの体がびくびくっと痙攣した。
「あっ、そこだめ、変だよ、そこ、変……」
 ジョニーはたまらず舞台の床に膝をつき、手をついた。四つん這いの格好でブルブルと体を震わせる。そこでまた誰かに札を握らされた。
「こっちたのむ」
「……え?」
 ジョニーの顔に熱く湿った感触が押しつけられていた。なんだろう?と思っている間にそれはくちばしの上に移動して、ヌルヌルとすべりはじめる。
「さあさあ、新人君の特別タイムサービスの時間でございます。ジョニー、もしかして雄の味は初めてかな?」

   ★★★★★




 野郎フェス2017にて発表の同人誌『BRUNO + anima 1』のKindle版となります。

 『BRUNO Vol.1』の外伝的なお話になっています。


 紙の同人誌より挿絵の点数が減っています。
 オリジナルバージョンの電子版をお求めの方はデジケット様にてどうぞ。
 Kindle版はその分、お値段控えめにさせていただきました。

 書き下ろしのゲイケモノ官能小説。

 原案 Hide&Seek
 イラスト エンボス
 小説 小玉オサム

 (僕の書き下ろしというより三者合作の読み物となっております)


 『BRUNO Vol.2』もコミケット2017夏にて発表されました。
 こちらも近いうちにKindle版も出す予定でいます。

 物語の順序は前後しますが、『BRUNO Vol.1』、この『BRUNO + anima 1』、そして『BRUNO Vol.2』と読まれた方がわかりやすいかと思います。








先週くらいからブルーノの3にとりかかってます。

前にも書いたと思いますが、
このブルーノシリーズは原案をもらった上で、
それを僕が小説にする形で書いてます。

三人称で書いていて、しかも視点がいくつも入れ替わっていく書き方。
当然、主役視点で描くシーンが多いのですが、
その場に主役が登場せず、まったく別キャラの視点で描かれる場面もある。
1ではまだほとんどの場面が主役視点だったのが、
今度の3では主役視点の場面が半分もないことに。

そもそも僕は三人称で書くのがあまり得意ではなかった。
一人称は自分がその語り手の主役になりきって書いていけばいいけど、
三人称ではどこからどこまで書けばいいのかわからなくなるから。
バランスをとるのが難しかったんですよね。
だから三人称で書くとしても、ほとんど主役視点で、一人称と大差ないものになっていた。

それがやっぱり何百枚か書いていくと慣れていくみたい。
(それまでにも三人称小説は数千枚は書いたはずだけど、どれも一人称的な三人称だったから)

自分にはこういう書き方(手法という意味)できないな~、
と思い込んでいたようなことでも、
何度かやってると、
まあ、そこそこできてきたかな、
と思えてくる不思議。

自分には無理、という思い込みがいけないんでしょうね。
やれば案外なんとかなる。


三人称か一人称かという問題とつながっているんですが、
内容的にも自分一人では決してやらない手法というか、
場面の入れ方もしています。

たとえば、原案には、物語の都合とはほとんどまったく関係しない、
戦闘シーンだとか、エッチシーンが指示されている。
主役がまるで関与しないパートなんですよ。
とにかくケモノなので種族、キャラを多く出したいという原案者の意向があり、
さまざまな種族対種族のかっこよく戦っている試合シーン、
エッチパートを入れたいという。

これ、一人称では普通できないんですよね。
試合は観戦させればいいだけだけど、エッチに関しては
たまたま主役がその場面を覗いてしまった、
という形では書けるけど、そんなごまかし方をそう何度も続けるわけにもいかない。
(やってるけど)

三人称で書くとしても、ほとんど一人称でばかり小説を書いてきた僕のような人には、
主役や物語と関係ない場面って、かなり「ぶち込んでいる」感が強いんですよ。
バランスがとれてるか自信がもてなくなるから。

しかしそういうこともどんどん書いてきたおかげか、
この3では、なんとなくだけど、
こんな感じならいいかな…、と、つかめてきたような。

たぶん、ですけどね。


こういうことって、たとえば漫画を描いている人にはピンとこないのかもしれません。
漫画や映画を見てる側からもそうだと思う。
だけどそもそも、漫画や映画で一般的に使われている三人称的世界の描き方って、
とても難しいんですよ。
どこからどこまで書けばいいのかというバランスが。



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osamukodama

Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューしてなんと26年目! ゲイ雑誌各誌に小説をのせてもらって四半世紀経ったということ。いつのまにか休刊した雑誌の方がずっと多くなってしまい……。時代……。この間、鏡を見たら耳から盛大に耳毛が飛び出していた! 時代……。

旧ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
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