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『立ちションリーマン ホタルの交尾⑥』と『性悪婿 小玉オサム作品集⑦』




アマゾンKindleストアにて配信はじまりました。

『立ちションリーマン ホタルの交尾⑥』



   ★★★★★

「大丈夫ですか?」
 サンダルつっかけ外に出て話しかけた。四十前後のサラリーマンが一物をファスナーからはみ出させた格好で洋輔を見上げた。かなり酔っているらしくその顔は惚けている。
「きてください、汚れちゃってる」
 洋輔が腕を引くと男は素直に立ち上がった。ふらふらともたれかかってくるその体の重みにハッとした。ただの親切心で声をかけたはずなのに、酔っ払いがやさしそうな顔つきをしていて、体つきはがっしりとたくましい、そういうことを意識していた。
 家の中に連れ込んでも、男は椅子に座ることができず床にのびてしまった。レンジで蒸しタオルをつくって戻ってくると、大の字になっていびきまでかいていた。洋輔はため息をついてスラックスについた小便染みにタオルを当てた。その間も萎えた一物がファスナーから飛び出したままになっていて、半分皮をかぶったそれがどうしても目の端に入ってきてしまう。
 男の左手の薬指にはプラチナの太い指輪がはまっていた。
 すでに中年期に入った大人の男の顔、脂肪のつき始めた体つきからして、小学生の子どもが一人か二人はいそうだなと洋輔は思った。いや、中学生や高校生の息子がいてもおかしくはない雰囲気。そのくらいの貫禄はあった。
 あいたままのファスナーの中で、陰毛が小便に濡れていた。洋輔は自分に言い訳するように、口に出して言った。
「きれいにしてあげますね……」
 まだ十分あたたかいままの蒸しタオルで一物を包み込んだ。男は深々とため息を漏らした。
「うーん……」
 体は少しも動かなかった。目を覚ました様子はない。洋輔は濡れたタオルごしに一物のボリュームを感じていた。それは徐々に頭をもたげ、太くかたくなっていく。心臓がドクドクと高鳴っていた。これ以上はだめだ、と自分に言い聞かせようとした。
 しかしタオルをはぐと蒸れた男の匂いが洋輔の顔に立ち上ってきた。

   ★★★★★




 住宅街の中にあるごく普通の公園。
 家の中で煙草を吸わせてもらえない男たちがサンダルつっかけやってきてはニコチンを充填していく。
 煙草の火が強くなったり弱くなったり、よそから見ればホタルのよう……。

 連作「ホタルの交尾」シリーズの⑥。
 続き物ではなく、毎回読み切りの一話完結ですが、つながっている部分はあります。

 この第六話では、父を亡くし、入院した母の見舞いを続ける孤独なゲイ青年が主人公。
 夜、ぼんやりと台所の窓から外を見ていると、公園の前で酔っ払いの中年男が立ち小便をはじめる。酔っ払いは小便の最中にひっくり返り、青年は心配して声をかけ世話を焼くことに……。


 こんなタイトルですが「いい話」回になります。



 ゲイ官能小説。
 書き下ろし作品。








[小玉オサム文庫] の【性悪婿】

こちらはデジケット様にて配信はじまりました。


『性悪婿』『性悪婿2』『性悪婿3』『性悪舅』の四本を収録。



『性悪婿』


★ ★ ★

透きガラスごしに、脱衣場に人の影が見えた。体の大きさからして、一目で婿だということがわかった。
「おい、今、入ってるぞ」
「お義父さん、背中流しますよ」
快活でさわやかな、男らしい声だった。日曜の朝の楽しみを邪魔されるのは困ったが、無下に断ることもできなかった。
「気をつかわんでいいよ」
「俺も入りたいんです。裸の付き合い、させてください」
脱衣場の扉を開いて入ってきた彼の体を見て、私は少なからず驚いた。服を着た上から見ても、がっちりとたくましい体をしているのはわかっていたが、こうして裸を見ると、それどころではない。体操選手か水泳の選手かと見まごうばかりの筋肉質で、男の私から見てもため息が出るほどバランスがとれて美しいのだ。年のせいにするのも卑怯かもしれないが、私は五十を過ぎていて、年なりに贅肉をためこんだ体だ。背は彼とほとんどかわらないのに、腹は出ているし、腕や足が太いのも贅肉のおかげという有様で、同じ男としては、彼のような男を前にすると恥じ入るばかりだった。
「君は、いい体しとるなあ。いったいいつ鍛えてるんだい?」
「たいしたことはしてないですよ。ちょこちょこっと暇な時にしてるだけで」
彼は笑って首を振り、シャワーをひねって湯を出すと、タオルを濡らして石けんを塗りたくった。ひとつしかない風呂椅子を前にして、スノコの上に片膝をつき、私を見た。
「どうぞ、お義父さん」
「じゃあ、たのもうか」
せっかくだから、と湯船を出て風呂椅子に腰掛けた。熱く湿った石けんの泡が、張り付くようにうなじをこすった。
「うん、気持ちがいいよ……」
「お義父さんは毛深いんですね」
「ん」
「背中まで毛が生えてる」
「うん、若い頃は恥ずかしくってなあ。今も人前で裸になる時は考えるよ」
「男らしくていいじゃないですか。俺は憧れますよ」
「まさか、君みたいな若いモンが」
「いや、ほんとに。こうして石けんで濡れると、泡にうねってはりついて、よけいにいやらしい」
「え、なんだって?」
よく聞き取れなかった。だが、彼は答えずに腰の辺りまでこすってくれた。うちの風呂椅子はスノコでできた小さなもので、私の尻だとはみ出してしまう。そのはみ出た尻まで彼は拭いてくれた。だが、たしかに石けんのヌメリはついていたが、尻に触れたその感触はタオルではなかった。それが尻の下にまで入り込み、なにかをした時、とっさにはなにをされたのかわからなかった。
「あっ、なっ、なにを……」
「ここは使ったこと、あるんですかお義父さん?」

★ ★ ★


一人娘の結婚相手はさわやかでたのもしい青年。二世帯同居生活がはじまり、後は孫ができるのを待つばかりと思っていた中年主人公にのびる魔の手。

舅と婿の禁断の関係がはじまる。

SM風味が強いです。オヤジ受け。

初出『ジーメン』。(『SM-Z』だったかもしれません)


元は読み切りのつもりでしたが、その後、第二弾と第三弾と続きました。





『性悪舅』


★ ★ ★

「本当に感じやすくなったなあ。この調子ならもっと太いのもすぐに入るようになるな」
義父がなんの話をしているのか、不思議とすぐに想像がついた。僕は鳥肌をたてた。
「なんで、こんなこと、はっ、はっ、あーっ、触るな、やめて!」
義父の手がスラックスの上からごりごりと僕のそれをもみしだいた。僕はずっと勃ったままだった。そのうえ、それはすぐにのぼりつめるほどかたくなっていた。
「あっ、出ちゃう、お義父さん、お義父さん!」
僕は叫んでいた。その間、義父はうれしそうに笑って僕の目を覗き込んでいた。僕が快感の余韻に歯を食いしばっていると、顔をつかんでキスしてきた。僕はなぜだかせつなくて、自分から義父の舌を吸っていた。

★ ★ ★



若い新婚夫婦はマンションに暮らしているが、お産をひかえて妻の実家に戻ることに。そこで舅に襲われ、手込めにされてしまう主人公。娘婿に対する異常なほどの義父の執着心が描かれる。


『性悪婿』シリーズのスピンオフ作品。

初出『Super SM-Z』。


すでにKindleでは配信済みのものとなります。








唐突ですが犬たち最近出てこなかった気がするので今、撮りました。






前は旅行から帰ってくると犬二匹とも大喜びで飛びついてきたり、
しばらくへばりついてトイレに行くのも心配してつけてきたんですが、
年をとってそう気にしなくなったのか、喜ぶのも瞬間的で、
オヤツをもらうともう通常営業状態に。

楽でいいけど、ちょっとさびしいような気もします。



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プロフィール

osamukodama

Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューしてなんと26年目! ゲイ雑誌各誌に小説をのせてもらって四半世紀経ったということ。いつのまにか休刊した雑誌の方がずっと多くなってしまい……。時代……。この間、鏡を見たら耳から盛大に耳毛が飛び出していた! 時代……。

旧ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
リンク欄にリンク張ってあります。

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