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『BRUNO Vol.1』






アマゾンkindleストアにて配信開始しました。


『BRUNO Vol.1』


   ★ ★ ★

 揺り起こされて目が覚めた。レオは何度も瞬きをして、自分を覗きこんでいるワニの獣人の顔を見上げた。いかつい顔をしているが、なにかとレオの世話を焼いてくれている。なんて名前だったかな?とレオは考えた。そう、グスタフ。グスタフ・バウアーとか言っていた。
 レオは船に乗っていた。魔法で宙に浮き、すべるように砂漠の上を走る船だった。甲板の隅で居眠りをしていて、どのくらい時間が経ったのかわからない。生まれ育ったトラゴ・タルパンを出てもう三日目ということだけは確かだが……。
「見えてきたぞ」
 グスタフが船首の向こうを指さしていた。レオは起き上がって目を細めた。荷物の影で眠っていたせいで、砂の海のまぶしさに目の慣れるまで時間がかかった。
「……あ」
 広い砂漠の先に王都アストゥリアスの威容が見えていた。
 地平線の右から左まで、見渡すかぎり城壁が続いていた。目をこらしても、その端は靄がかかりはっきりしない。長大な城壁の向こうに石造りの建物が何百、何千とつらなっていて、そのどれもが天に届きそうなほどに高かった。そしてアストゥリアスの背後にはさらに巨大な山脈がそびえていた。
 レオは息を飲んだ。
 アストゥリアスのことは幼い頃から大人たちに聞かされていたが、ここまで大きいとは思わなかった。王都があまりに巨大なので、その姿は見えていても、城壁にたどり着くまでにまだ数時間は砂の上を飛んでいく必要がありそうだった。
 同じ船に乗るベスティアたちも甲板に出てきて、アストゥリアスを指さしてなにやら言葉を交わし合っていた。初めてでなくとも、見る度に王都の威容は獣たちの気を騒がせるらしい。
「アストゥリアスにくるのは初めてか?」
 グスタフが聞いた。
「うん」
 レオがうなずくと、グスタフは満足げにその長い口の端を持ち上げた。王都を誇りに思っているのがその表情から伝わってくる。レオが聞いた。
「親父もあそこにいるのか?」
「ああ、後で会わせてやる」
「聞いただけだ。べつに会いたくねえよ」
 グスタフはなにか言いかけるが、結局黙り込んだ。レオが父ブルーノに反感を抱いているのはこの三日間で船中に知れ渡っていた。
 それからさらに二時間の後、船はようやく砂漠を越え、アストゥリアスの門にたどり着いた。

   ★ ★ ★

 戦士の血が雄を求めるのか――。
 広大な砂漠に囲まれた王都アストゥリアス。様々な獣人たちの暮らすこの王国は巨大で栄華を極めているが、近年、国の周辺を化け物に脅かされていた。
  獅子の獣人ブルーノは王国を守るベスティアの戦士として名を馳せている。その息子レオドールは長らく父と疎遠だったが、運命のいたずらで父と同じベスティアに……。
 戦うごとに雄の血を騒がせ、求め合うケモノたちの物語。
 14匹の雄々しいケモノたちが登場。一大叙事詩の幕開け。



けもケット(2017/5)にて発表の同人誌『BRUNO』のKindleバージョンとなります。

紙版とは挿絵の点数、種類などがちがいます。
オリジナルバージョンの電子版をお求めの方はデジケット様にてどうぞ。

書き下ろしのゲイ官能小説。

『BRUNO 設定イラスト集 sideB & L』も収録されております。

原案 Hide&Seek
イラスト エンボス
小説 小玉オサム

(僕の書き下ろしというより三者合作の読み物となっております。)
















ゲイ雑誌『バディ』さまに僕の小説掲載していただいております。(7月号)

タイトルは『アナウンサーの欲しがる口』

挿絵は市川和秀先生です。

イケメンアナウンサーなのに奉仕奴隷願望が強くて……、
というドロッとしたお話。
ちょっと変態ぽいエロ小説です。











野郎フェス用の原稿をここのところ色々書いてるので、
kindleやデジケットでの書き下ろしが後回しになってます。
すいません。

そういうのが一段落したら
蛍シリーズがまだ数作続く予定です。

デジケットでのショタ書き下ろしも、
あと二作はネタが決まってるので、はやく書きたい。





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osamukodama

Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューしてなんと26年目! ゲイ雑誌各誌に小説をのせてもらって四半世紀経ったということ。いつのまにか休刊した雑誌の方がずっと多くなってしまい……。時代……。この間、鏡を見たら耳から盛大に耳毛が飛び出していた! 時代……。

旧ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
リンク欄にリンク張ってあります。

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