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『チンポに傷持つ身』






『チンポに傷持つ身』


   ★ ★ ★

 俺は出歯亀を決め込んで、暗い小道をそそくさと進んでいった。林の中にできた獣道のような小道へ入ると、すぐ目の前しか見えなくなる。だが、枯れ草を踏む音、荒い息づかいで、男たちの気配を感じる。
「え……」
 少し開けた明るいところで、見覚えのある顔がせつなげに呻いていた。あのタチっぽいオヤジだ。オヤジは太い木の幹にすがりつき、でっかい尻を突きだしていた。掘っているのはまだ二十代のジャニ系だ。
 なんなんだあいつ、ケツきくのかよ、兄貴ぶりやがって。俺も掘ってやればよかった……。
 思わずチッと舌を鳴らしてしまった。すると二人は俺が覗いていることに気がついた。ジャニ系は恥ずかしげもなく腰を振り続け、オヤジは顔真っ赤にして眉間に皺を寄せる。ジャニ系の突き方によって、どうしようもなく感じる角度があるらしい。今にも泣き出しそうなその表情に、俺は勃起した。
「ツッ……」
 ふさがりかけの傷口が広がったのか、勃てただけで鈍い痛みが走った。これさえなければ二人にまざるところなのに。実際、ジャニ系は誘うように派手に突き上げながら、オヤジの口元に指を持っていった。オヤジはがむしゃらにその指をしゃぶる。そして二人して俺を見る。くー、たまらん、でも……。

   ★ ★ ★



 ハッテンしすぎで大事なところに傷が!
 だけどスケベ心がおさまらず夜な夜な男たちの集まる場所へ……。
 したいけど痛い。ではどうすればいいのか?



 ゲイ官能小説。

 読み切り短編。ユーモア風味。

 初出『ジーメン』






次のkindle配信どうしようか迷っています。

ホタルシリーズの④は書き終わっていて、
今は⑤を書いてるんですが、
ちょっと慌ただしいから、
旧作でいくか……。


デジケットの方は『オレの彼氏はおまわりさん』メインで出す予定です。
デジケットは一ヶ月に一度の配信と決めてるんですが、
一ヶ月というのもあっという間なので
思ってたより慌ただしい。










三十歳になる前くらいから本を普段読めなくなったんですよ。
面白そう、と思って読み出しても、
最初の数ページで、また今度にしよう、ってなる。
集中できない。
落ち着かないというか。

それがこの数年間で
ドラマや映画にも広がってしまった。

読書と同じような感じで、
はじめの五分、十分でやめてしまう。

わー、面白そう、と思っても、
今はいいや、また今度、となる。

それが旅行に出かけると
飛行機の中では映画も観るし
ホテルや出かけた先ではちょくちょく読書する。

つまり気持ちの問題ってことですよね。
読めない、見られないからってとくに困ることがあるわけじゃないから
いいんですけどね、ただ、ちょっとさびしい。


いま書いていて、あー、と思い当たったんですが、
三十歳になる前っておばあちゃんが死んだ頃でした。

この数年というのがお父さんのことがあって、
というのは意識してたけど、
そうか、やっと原因がはっきりした。

介護してるとそういうの楽しめなくなるのかな……。

旅行で出かけたりして、
日常から離れると‬また楽しめる、
という間はまだいいか、と思うことにします。


飲んだり食べたりはぜんぜん楽しめるし、
読んだり見たりがろくにできなくても
書くことはできるし。







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osamukodama

Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューしてなんと26年目! ゲイ雑誌各誌に小説をのせてもらって四半世紀経ったということ。いつのまにか休刊した雑誌の方がずっと多くなってしまい……。時代……。この間、鏡を見たら耳から盛大に耳毛が飛び出していた! 時代……。

旧ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
リンク欄にリンク張ってあります。

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