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『お父さんがしたいこと ホタルの交尾④』

アマゾンKindleストアで配信はじまりました。『お父さんがしたいこと ホタルの交尾④』   ★ ★ ★  たぶん、茂みに入って十分と経っていない頃だった。  気がついた時には足音がすぐそこに迫っていた。植栽の隙間から、おそらく三十代と思われる男の顔がニュッと茂みの中を覗きこんだ。私を見て、たじろぐこともせず近づいてくる。木の根元にしゃがみこんで缶酎ハイを片手に持っている私のすぐ目の前まで迫り、ズボンのファス...

『脅迫 後編(全三話)』

アマゾンKindleストアにて配信はじまりました。『脅迫 後編(全三話)』   ★ ★ ★ 「お前はどうしたいんだ?」  この間も、こんなやりとりをしたのだ。狭いビジネスホテルの一室で、深夜、二人きりだった。峰はキスを迫ってきた。俺もそれに応じてしまった。だが今は人の大勢いるダニエルズの中だ。 「お前はどうしたい?」  俺は繰り返した。峰は目をそらした。 「それがわかっていたら、苦労しない」 「男が好きなわけじゃ...

『脅迫 中編(全三話)

アマゾンkindleストアにて配信はじまりました。『脅迫 中編(全三話)』   ★ ★ ★ 「まだ帰らないでくれよ!」  ここまできて、泣き出しそうな顔で懇願するのだった。苛立たしかった。 「いったい、どっちなんだ?」 「え……」 「俺をどうしたいんだ」 「どうって、ただ、オレはここにいて欲しくて、」 「そうじゃない、お前は俺を……」  お前は俺を支配したいんじゃなかったのか?  言いかけて、口をつぐんだ。どうしてそん...

『脅迫 前編(全三話)』『オレの彼氏はおまわりさん 小玉オサム作品集③』

アマゾンkindleストアにて配信はじまりました。『脅迫 前編(全三話)』   ★ ★ ★  ふと目を上げると、更衣室とトイレの間の通路の奧に人が立っているのが見えた。さっきの男だった。そこはおそらくプールの施設関係者用の通路で、奧には何もなく、通り抜けもできないようになっているはずだった。そんなところに一人立って、俺の方を向いている。手のひらを上にして、こっちにこい、とジェスチャーしていた。  俺は鞄を閉じ...

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osamukodama

Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューしてなんと26年目! ゲイ雑誌各誌に小説をのせてもらって四半世紀経ったということ。いつのまにか休刊した雑誌の方がずっと多くなってしまい……。時代……。この間、鏡を見たら耳から盛大に耳毛が飛び出していた! 時代……。

旧ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
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