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『陶然』

アマゾンKindleストアにて配信はじまりました。『陶然』   ★★★★★ おそろしかった。逃げ出したかった。過去の亡霊が追いかけてきたような、そんな気がしていた。しばらく歩いてから振り返ると、男が追ってこないことがわかった。川田は心底ホッとした。だが同時に、何かを期待していた自分にも気がついていた。もうああいうことからは手を引いたのだ。もう三年も、男と体を重ねること自体していない。ましてああいうことは……。...

『団地住まい』と『弁護士隈吉源三⑤&⑥』

アマゾンKindleストアにて配信はじまりました。『団地住まい』   ★★★★★「うん、うーん、……おっ」 だらり、だらりとチンポの先から濃いザーメンがあふれだした。半分トコロテンみたいなイキ方だ。こんな出し方、もやもやしないのかとおれなんかは思うが、将志はいつもこうなると、男前の顔を歪ませて、ほんと情けない風になる。それはまあスケベなもんだ。開けっぴろげもいいとこで、体がだらんとして、肉でできたスケベ人形み...

『 郵便配達人』

アマゾンKindleストアにて配信はじまりました。『郵便配達人』   ★★★★★ あの日は朝から雨が降っていた。かなりのザーザー降りで、ベルを鳴らされてドアを開けると、ずぶ濡れの雨合羽を着た郵便屋が水を滴らせながら入ってきた。「尾上さん、小包です」 男の口調は事務的だった。だが、ヘルメットの下のいかつい顔は、まじまじと小包を見下ろし、俺の顔と見比べていた。どこか不自然なものを感じて、俺も男の手の中の小包に目...

『夏休み - おれと先輩とおっさんと』

アマゾンKindleストアにて配信はじまりました。『夏休み - おれと先輩とおっさんと』   ★★★★★「おっ、まだ出てんのか、ちくしょ、俺もたまんなくなってきた」「あっ、ああっ!」 出したばかりで敏感になっていたのに、岡安さんは少しも容赦してくれなかった。ケツでおれのちんぽをむさぼったのだ。おれが体よじって悲鳴をこらえている姿を見ながら、音たてて腰を振って自分でちんぽをしごく。おれは焦っていた。口に出してくれ...

『寝間着の匂い』『先生の味 小玉オサム作品集⑩』

アマゾンKindleストアにて配信はじまりました。『寝間着の匂い』   ★★★★★ トイレにつくと、Kさんは車椅子を身障者用の、アコーデオンカーテンで区切られた個室に押してくれました。「すいませんでした。後は自分でできますから」「ああ。でも押さえてるから、便器に移っちゃえばいい」「はい、すいません」 僕はなにも考えず、手すりにつかまって便器に座り直しました。しかし、車椅子と違って便器に座ると、痛まないように...

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プロフィール

osamukodama

Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューしてなんと26年目! ゲイ雑誌各誌に小説をのせてもらって四半世紀経ったということ。いつのまにか休刊した雑誌の方がずっと多くなってしまい……。時代……。この間、鏡を見たら耳から盛大に耳毛が飛び出していた! 時代……。

旧ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
リンク欄にリンク張ってあります。

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