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『ジョギング男』





アマゾンKindleストアにて配信始まりました。

『ジョギング男』


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「耕助はいま何歳だっけか?」
「三十二だけど」
「じゃあ、十歳近く年下の男に犯られたってことか?」
 吉岡さんは上目使いでおれを見た。そのいかにもスケベ親父といった表情におれは弱い。夜になって濃くなった髭や、脂で光る額、アルコールで赤くなった太い首筋は、四十歳の中年男に似つかわしいいやらしさを感じさせる。それでいて、若い頃はハンサムだったろうと思わせる顔立ちが、年相応の渋さを醸し出してもいる。部下の女の子からはモテるんだ、といつか聞かされたことがあった。
「で、どんな格好で犯られたんだ?」
 おれは思わず目をそらして、テレビの野球中継に目をやりながら答えた。
「だから、またジョギングの帰りに公園で拾ったからさ、スウェット着てて、相手はジーンズにチェックのシャツ……」
「そうじゃない。体位のこと聞いてるんだ」
 吉岡さんは立ち上がって、おれが座ってる椅子のすぐ真横に立った。おれは吉岡さんのスラックスの盛り上りを見て、それから顔を上げた。吉岡さんはクスクスと笑っている。
「耕助はすぐ赤くなるな」
「スケベなのは吉岡さんの方でしょ」
「冗談じゃない。私は男はお前しか相手にしてないぞ。お前の方は毎日のように新しい男ひっかけてるじゃないか」
「毎日ってわけじゃないよ」
「まあ、似たようなもんじゃないか」
 吉岡さんは自分で自分のスラックスのジッパーを下げた。すぐ間近のため、股間の蒸れた匂いが鼻孔をくすぐってる。手をのばそうとすると、吉岡さんは身を引いた。
「まだ触るな。見ててくれよ」
 吉岡さんはジッパーに手を入れ、出っ腹をへこませて、トランクスの窓からその太いやつを引きずり出した。長年奥さんとやってるだけあって、きれいに淫水焼けして、黒光りしている。仮性包茎だが、よくカリが開いていて、形もいい。吉岡さんはスーツ姿のまま露茎して興奮しているのか、自分の匂いに不快を感じてなのか、顔をしかめていた。おれのすぐ目の前で、その太いやつをしごきながら、聞く。
「で、どうだったんだよ?」
「え?」
「体位だよ。どんな格好で犯られたんだ?」
「ええと、ベッドで仰向けにされて……」
「足を肩にかつがれた格好か?」
「まあ、そんな感じかな」
「ふうん。ちょっと、妬けてくるな」

★★★★★


 ジョギングが趣味のサラリーマン耕助三十二歳。
 年上のセックスフレンド吉岡と定期的な関係を持つが、ジョギング中に男を引っかけよく遊んでいる。
 妻子持ちの吉岡は耕助のセックスライフを聞きたがり、それをスパイスに行為に及ぶのが恒例になっていた。
 互いを拘束しないという条件で続いてきた二人の関係だったが、吉岡がマンションの合鍵を要求してきて……。

 ゲイ官能小説。

 初出『ジーメン』。






この『ジョギング男』、かなり昔に書いた話になります。

はっきり覚えてないんですけど、これを書く前に、ジョギング中にハッテン場に迷い込んだノンケ男性がホモ男性にエロいことされるという戎橋先生の漫画を読んで、ジョギングネタいいな、と書いたような記憶。

たしか『ジーメン』に書き始めて間もない頃だったかと。
一年目とか二年目とか。

この頃はこういうシンプルな話をよく書いてました。
分量も少なめ。

まだ、どのくらいのものを書いていいのかわからなかったというのもあるし、自分がどのくらい書けるのかもわかっていなかった。
なつかしい。


で、たしか『ジョギング男2』というのも書いた記憶があるので、近いうちに配信します。



そして予告です。
今度の配信は『再会 弁護士 隈吉源三⑮』になります。






『マグロの気持ち』と『マグロの気持ち 小玉オサム作品集68』





アマゾンKindleストアにて配信始まりました。

『マグロの気持ち』


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 そう言って、祐介はおれの顔をつかみキスしてきた。そういえばそれが初めてのキスになるのだ。この間はさんざんケツを犯られたのに、キスはしていなかった。
「ん、んあ……」
 誰かに見られたら?という不安で心臓が激しく脈打った。だけど祐介の唇を自分から振り払うことなどできなかった。祐介の舌はぼってりと分厚く、たっぷり唾を含ませておれの口の中を舐め回した。それはついさっきまで飲んでいた日本酒の味がした。魚の味もするし、かすかにタバコの匂いもした。なのにおれにとってそれは、この上なく甘美な、贅沢な味に感じられた。かぐわしい匂いだったのだ。
 おれはへなへなと力が抜けていくのを感じていた。トロトロと舌を絡め取られ、その柔らかいやりとりに夢中で、口が離れた時には、そこが店の勝手口の外なのだということさえ、忘れていた。
「誰も来そうにないね?」
「うん?」
「あの二人、一度に二本は吸わないと気が済まないんだ。だからもうちょっとだけ、時間がある」
 祐介はニヤリと笑って自分のスラックスに手をあてがった。そしてファスナーをすばやく下ろし、もう一度ぐるりと辺りを見回してから、かたくそそり勃ったちんぽを引き出してみせた。
「お、おい、こんなとこで……」
 おれはそんな風に言いながら、自分からすでに頭を下げていたのだ。それをたすけるように、祐介の腕がおれの肩を押し下げた。おれは背中を丸めて、いくらか小便くさい祐介のちんぽを吸い舐めた。
「あーっ、イイよ、ユウちゃん? 上手だね。友だちに悪いから、我慢しないですぐに出すから」
「んうう、ん」
「ごめんね、もの足りないかもしれないけど、ハッ、ハッ、ハッ……」
 祐介はおれの頭をつかみ、激しく腰を振った。おれの口の中に、太くて長いそれがずるっずるっと差し込まれてきた。頭を押さえられているから、少し苦しかった。喉を突かれた時は、嘔吐きそうにもなった。だけど少しも嫌じゃなかった。むしろ祐介の男らしい腰の使い方にうっとりさせられていた。

★★★★★


 ガタイがでかくて顔つきのいかつい三十代半ばの板前。
 性格もさっぱりとして男っぽく、年下の若い男が好み。
 だが、見た目に反してセックスはまるきりの受け身で、自分からはなにもできないマグロだった……。

 ゲイ官能小説。

 初出『ジーメン』。






[小玉オサム文庫] の【マグロの気持ち 小玉オサム作品集68】

デジケット・コムにて配信開始です。

『マグロの気持ち 小玉オサム作品集68』

ガタイがでかくいかついが自分からはなんにもできない男『マグロの気持ち』、家族ぐるみで付き合う若いカップルがちょっと感動『家族の写真』、田舎住まいの若い男が都会でさまよう『故郷』の三本を収録。


『マグロの気持ち』

ガタイがでかくて顔つきのいかつい三十代半ばの板前。
性格もさっぱりとして男っぽく、年下の若い男が好み。
だが、見た目に反してセックスはまるきりの受け身で、自分からはなにもできないマグロだった……。

ゲイ官能小説。

初出『ジーメン』。


『家族の写真』

恋人の啓ちゃんは体が大きくごついが気配りのできるやさしい男。
その家族は啓ちゃんがゲイと知っていて、主人公の僕も家族ぐるみでおつきあいさせてもらっている。
しかし僕の家族は僕がゲイだなんて想像もしていない……。

初出『バディ』。


『故郷』

一度関係を持った男をあてにして田舎の温泉町から都会に出てきた若い主人公。
しかし男は約束の場所にあらわれず、また別の男をたよりにするが……。

初出『バディ』。

注意。他サイトにて『出発』というタイトルで配信されているものと内容は同じです。







デジケットでは今まで月に二回新規で配信をしていました。
が、さすがに在庫が追いついてしまった。
まだKindleで配信していないものならあるんですけど、いちおうなんでもKindleで先に出すという形でやってきたので。

Kindle独占にするつもりがなければいっぱいあるんですけどね……。

もともとデジケットでも配信をするようになった時は、Kindleで配信したものはすべていずれデジケットでも、と考えていたんですけど、今の感じだと難しいかも。

Kindleで電子書籍を配信する場合、よその配信サイトでも同時に配信できる普通の契約と、kdpセレクトという独占契約の二通りがありまして。
電子書籍を買ってもらった時の作者の取り分が、普通の契約とkdpセレクトとで倍違う。
kdpセレクトにすると倍もらえる、けども、よその配信サイトでは売っていないものに限る、という制約があり、さらに、kdpセレクトに登録された作品は自動的にkindle unlimited対象になることが決まっている。

読み放題サービスがはじまった当初は、これって作者にとっては損なのでは?と考えていた。
たとえば三百円(税抜き)で電子書籍を売ると、普通の契約だと著者の取り分は35パーセントなので105円。
それがkdpセレクトだと倍の210円になる。
でも、買われずに読み放題の中で読まれると、1ページ辺り0.5円という取り分に計算方法が変わる。
この1ページが原稿用紙にすると何枚分になるのかよくわからないけど、感覚としては、2枚強くらいのような。
僕の小説で言うと、だいたい一本あたりの平均が30ページ前後といったところ。
となると、一冊丸々読んでもらった場合で僕の取り分は15円程度になる。

同じ小説でも、買ってもらえれば210円。それがサブスクで読まれると15円。

kdpにすると読み放題で読まれるのがほとんどになりそう、と考えると、いっそ全部を普通の契約にして一冊あたり105円でもらった方がいいのではないか……?
当初はそんな風に考えた。

が、読み放題の中に入っているなら読むけど、買い取りという形で300円出す気はない、という読者さんの方が圧倒的に多いわけですよ。
だったら読まれる可能性が高いkdpの方がいい気がする。
それに、僕は大量の作品を配信しているおかげで、買い取りで入ってくる著作権料と読み放題で入ってくる著作権料がかなり近づいている。
今さら読み放題をやめたからといって、その分、買い取りで売れる数が増えるはずもないので、もうやめられないのです。
なにしろ分母の少ないマーケットだし、僕は作家としてはスター性ゼロでかなり地味だから、これからどんどん売れるようになっていく、はずもない。

という風にソロバンをはじいていくと、とりあえず今のまま、独占で出せるものは全部独占に、すでに他のサイトでも売り出されているものはデジケットでも売る、という形になっていく。

なので、デジケットでの配信は今後は不定期になっていくと思います。







『再会 弁護士 隈吉源三⑭』





アマゾンKindleストアにて配信始まりました。

『再会 弁護士 隈吉源三⑭』


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 二人そろって俺の車に乗ることを決め込んでいるらしかった。俺は戸惑った。でも二人を一緒に乗せればつまりそういうことにはならないわけだ。ホッとして三人で駐車場に歩いて行った。押井さんは当然のように助手席に乗り込もうとした。しかしその前に所長が後部座席のドアを開いて促した。
「お先にどうぞ」
 押井さんは顔を引きつらせながら後部座席に乗り込んだ。所長もそのとなりに座った。ミラー越しに所長と目が合った。所長は俺の目をはっきり捉えてからウインクした。
 う……、なにか企んでる?
 車を走らせながらちらちらとミラーで後ろの様子をうかがった。所長が押井さんの耳元でなにやら囁きかけるように話しているのはわかっていた。
「ふう……」
 低いため息が聞こえてきた。押井さんの声だ。ミラーで見ると座席にもたれて目を閉じている。その顔を所長が横から見つめている。しかしミラーに映るのは二人の肩より上だけだからはじめはピンとこなかった。
「うー、たまらん、うーん、うーん……」
 押井さんが呻いていた。一瞬、具合でも悪いのかと心配になった。声をかけようかと口を開いた時、クチュックチュッと濡れた音が聞こえてきた。
「これはすごい、なかなかの巨根だ……」
 今度は所長の声だった。俺はまだよくわかっていなかった。赤信号で停まった時にようやく振り返って後部座席で起こっていることを目の当たりにしたのだ。
「あっ、ちょっ……」
 押井さんは大股を開いて座席にもたれて目を閉じていた。所長がその股間に手をのばし、ファスナーから突き出した一物を握っていた。それも唾をたっぷり塗りたくったようで、薄暗い車内で赤黒い肉がテラテラと光っている。
 俺は唖然としてなにも言えなくなった。
 所長もただニヤリと笑って、得意げな様子で押井さんの一物をヌラリヌラリとしごいてみせた。
「信号、青になったぞ、隈吉君」
「あ、は、はい……」
 あわてて車を発進させた。もちろんエンジン音や外から入ってくる騒音もあるのだが、だんだん荒くなってくる押井さんの息づかいばかりが耳につく。
「ふうっ、ふうっ、あー、最高、いいぞ、いいぞ……」

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『弁護士 隈吉源三』シリーズの第14弾。

 竹林弁護士事務所で働くようになった隈吉。
 吉田警部との関係はうまくいっているが、高校時代の同級生である依田と二十年ぶりに再会して関係を持ってしまう。依田から死んだ高山と付き合っていたと聞かされて動揺するが、心も体も惹かれていき……。

 同じ頃、隈吉は交通事故に遭った国会議員から奇妙な相談を受ける。議員はタクシーに乗車中、事故に遭ったのだが、タクシー運転手が議員のせいで事故を起こしたと訴えたのだ。しかも運転手は搬送先の病院で死亡してしまい……。
 隈吉は竹林や同じ事務所の押井弁護士と議員のために奮闘する。


 ゲイ官能小説。
 書き下ろし。


 今作『再会』はサイドストーリーとして配信している『学生 高山雄治』『弁護士 高山雄治』と内容が絡んできます。
 サイドストーリーを読んでいなくてもわかる内容にするつもりではありますが、読んでいただいた方が楽しめるかと思います。

 これまではシーズン制のナンバリングで、たとえば『弁護士 隈吉源三⑩』の場合は全三回に分け、隈吉源三⑩の前編、⑩の中編、⑩の後編としていました。

 が、今作からは不定期の続き物として書く予定でいます。

 今シーズン『再会』は⑫から始まり、この⑭はシーズン三話目となります。

 『再会』を何話続けるかはまだ決めていません。
 おそらく6話になると思いますが……。
 そのまま次のシーズンに続く可能性もあります。




この次になるんですが、昨日やっとプロットができたところなので、おそらく配信は次の次の次になってしまうと思います。

ここまでは隔週だったんですけど、追いつかれてしまった。

予定ではあと三回続きます。
つまり『再会』は⑰まで。

あくまでも予定ですけど、たぶん……。



Kindle版『屈辱』とデジケット版『屈辱 小玉オサム作品集67』





アマゾンKindleストアにて配信始まりました。

『屈辱』

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 次に連れて行かれたのは大手のスーパーマーケットだった。男はまっすぐ女性もの売り場に向かい、サイズの大きなコーナーで服を見立てだした。いくつも手にとっては俺の体に当て、似合うかどうか、サイズは入るか、確かめている。俺は呆然と突っ立っていた。まさかこんなものを着せられるのか?と信じられない思いでいた。なのに、逃げ出すという選択肢は残されていないのだ。
 それまで降りたこともない住宅街の駅まで行き、郊外に向かって歩いていった。途中、大きな公園があり、トイレに連れ込まれ、着替えろ、とさっき買い込んだ女物の服一式を手渡された。
 すでに時間は夕方になっていた。外は薄暗くなりかけていて、公園にも人はあまりいない。俺は個室に入ろうとした。
「だめだ、ここで着替えろ。おれの前で着替えるところを見せろ」
 俺は泣きそうになった。なのに逆らえなかった。ここに来るまでの間にすっかり骨抜きにされてしまっていたのだ。人が来ないか気にしながら、スウェットを脱ぎ捨て、下着一枚になった。
「ちょっと待て、よく見せてみろよ、おい。そこで一回転まわってみろ」
 言われるまま、女ものの下着一枚の格好で回転した。その様子は、洗面台の上に取り付けられている鏡にも映っていた。決して小柄とはいえない体だ。学生時代はそれなりにスポーツもしたのだから、筋肉だってついているし、年をくった分だけ脂肪だってのっている。なにより手足には毛が生えているのだから、男臭いのは当然だ。そんな俺が、ザーメンのシミで汚れた女ものの下着をはいて、そのうえ勃起しっぱなしなのだ。今すぐ消えてなくなりたい、と強く思った。
「これはこれで悪くねえな」
「いつまで、裸でいればいいんだ……」
「はやく服も着てみたいか? やっと女らしくなってきたな、お前?」
 からかわれても、返す言葉がなかった。俺は膝丈のスカートをはいて、フリルのついた白いブラウスを羽織った。大きなサイズとはいえ、女ものだ、肩幅がきつくて、はち切れそうだった。そのうえ、ロングヘアーのカツラまでかぶらされた。
「おい、こっちに立って、よく見てみろよ?」
 男に腕をひかれ、鏡の前に立たされた。そこに映った自分の姿を見て、全身をカーッと熱く火照らせた。まるで仮装なのだ。学生時代、学祭で一度だけこんな格好をしたことがあった。だが、あの時とはまるで違うのだ。あの時はふざけていただけ。それが今は、強引にこんな格好をさせられて……。
 屈辱。
 この二文字が俺の心を引きちぎろうとしていた。男が後ろに立って俺の肩を抱き、鏡を覗き込んでいた。震えるほど恥ずかしかった。
「似合ってるじゃねえか」
「冗談やめてくれ……」
「いいや、いい女に変身したぞ? 今度からメイク道具もそろえないとな」
 背中から強く抱きすくめられた。その感触に、俺は息を飲んだ。こんな官能を感じたのは初めてだった。なぜ……?
 男にあごをつかまれ、後ろを向かされた。そしてそのまま、唇を奪われた。俺は身悶えてしまった。どうしてこんな気持ちになるのか。これじゃまるきり女じゃないか。俺は男なんだ、なのに同じ男に抱かれて、キスされて、いい気分になるはずがない……。
 いい女。
 男の言葉が耳の中でまわっていた。いつのまにか俺は自問することさえやめ、男の腕に身をゆだねてキスを繰り返していた。

★★★★★


 主人公は三十過ぎのたくましいサラリーマン。
 同じ部署のかわいい女性に片想いをしているノンケ男だったが、営業まわりの空き時間に入ったポルノ映画館で女装した男を目撃しショックを受ける。
 女装男はまるで美人ではなく醜いのだが、大勢の男たちから手を出され犯され、身悶えていた。
 主人公は戦慄しながらも目が離せなくなり……。

 変態系ゲイ官能SM小説。
 初出『Super SM-Z』。

 女装調教モノなので好みの分かれるところかもしれません。
 しかしあなたならきっと……。


 注意。
 他サイトにて『もう明日は見えない~変態女装者の告白』というタイトルで配信されているものと中身は同じです。





[小玉オサム文庫] の【屈辱 小玉オサム作品集67】


デジケット・コムにて配信開始です。

『屈辱 小玉オサム作品集67』


逞しいノンケリーマンが女装させられ異様な興奮『屈辱』、五年続いたカップルがダブル不倫『セックスフレンド』、革とゴムと筋肉『自分が好き』の三本を収録。


『屈辱』


主人公は三十過ぎのたくましいサラリーマン。

同じ部署のかわいい女性に片想いをしているノンケ男だったが、営業まわりの空き時間に入ったポルノ映画館で女装した男を目撃しショックを受ける。

女装男はまるで美人ではなく醜いのだが、大勢の男たちから手を出され犯され、身悶えていた。

主人公は戦慄しながらも目が離せなくなり……。


変態系ゲイ官能SM小説。
初出『Super SM-Z』。

女装調教モノなので好みの分かれるところかもしれません。
しかしあなたならきっと……。


注意。
他サイトにて『もう明日は見えない~変態女装者の告白』というタイトルで配信されているものと中身は同じです。



『セックスフレンド』


五年付き合って互いを空気のような存在と感じているカップル。

いっそ男遊びを公認にして、それぞれ好きにやろうと話し合う。

こそこそ隠れてする浮気でなく、堂々と遊び歩いて自由を謳歌するが、「家族」として結ばれていたはずの二人の関係は少しずつ変わっていく……。


初出『バディ』。



『自分が好き』


革とゴムと筋肉が織りなす美しいフェティシズムの世界。

毎晩のように仲間の集うクラブに通い、妄想の中で自慰に耽る。

完璧な筋肉美とハンサムなモテ筋の顔にすっかり満足していた主人公、花田。

ナルシシズムの境地に達していたはずが、意外な出会いから……。


初出『バディ』。







『屈辱』なんですが、たぶん女装要素を入れた小説はこの一本しか書いていないと思います。
あったかもしれないけど、それを中心にすえたものはこれだけだったような。

元々は「下着女装であればSM-Z用にまあまあエロく書けるのではないか……?」という思いつきからはじまったんだったはず。

もうずいぶん昔の話になりますが、二十代の頃、上野にあった有名なポルノ映画館に通っている時期がありまして。
そこは主に洋物のポルノ映画(男女もの。AVではなく)を上映していて、五百円払えばずっといられた。
客は時間つぶしの営業マンとかノンケも多かったけど、ホモのハッテン場に成り下がっていた。
99パーセントがおじさん、もしくはおじいさんで、大変不潔で、饐えた匂いが充満している空間だった。
床にはくしゃくしゃになったスポーツ新聞やビールの缶やタバコの吸い殻や痰やザーメンが散らばっていた。
たとえノンケ客でも、いわゆる食われノンケが大勢いて、ホモに手を出されてもそのままにさせるという尊いノンケだらけだった。

そこにはこの『屈辱』に出てきたような女装の男たち(=ドラァグクイーンではない)も必ずいたけど、それ以外に、下着女装のおじさんがたまに見受けられたんですよ。

ぱっと見、普通に濃紺のスーツを着て、頭は七三分けの、ノンケのおじさんサラリーマン。
なんだけれども、スラックスの股間をニギニギしてやったりした段階で、なにか感触がおかしいと気づく。
スラックスの布地の下に、ザラザラというかボコボコというか、立体感のあるテクスチャーというかタッチというかフィーリングがある。
ファスナーを降ろして、あっ、と気がつくのです。
濃紺スーツのスラックスの下にレースの下着が隠されていた。
それもおそらくは安物の。

いわゆる女装に興奮する性癖は僕にはなかったはずなんですが、この下着女装おじさんには妙に興奮させられたんですね。

だって下着以外はほんと普通のおじさんなんですよ。
男っぽい、おじさんらしいおじさん。
それが下着だけ女物を身につけている。

でね、顔つきとか雰囲気もまったくおじさんらしいおじさんなのに、レースの下着の上からニギニギしたりで刺激を与えると「あーん……」と甘い声を漏らす。
「あーん……」とか「やーん……」とか。

興味深かったのが、レースの下着を引っ張って生身をつかみ出そうとすると拒絶する傾向が強かった点。
パンティの上からいじられる分にはされるがままで甘くあえいでいるのに、パンティをはごうとすると真顔に戻って邪魔をする。明確な拒絶の意思を示す。

つまりはそのおじさんの場合、レースのパンティの上からおちんちんをニギニギされることに意義があったらしいんですよね。
生身をつかみ出されるとなにか彼の中で大事な部分が台無しになってしまったのかもしれない。
理屈ではみなさん理解できますよね?


というような経験があり、それをなんとか小説に使いたいと考えて書いたのがこの『屈辱』。

当時の僕としてはかなりの冒険でした。
書くだけ書いてボツにされたら無駄になっちゃうしで。
だけどすんなり採用された。
むしろ、編集長様には「涙が出てきた」とおっしゃってもらえた。
人間の性(サガ)が描かれているということで。

「女装なんて興味ないし、興奮するはずがない」と考えておられる方にこそ読んでいただきたいお話。

いかつめの若いノンケサラリーマンが強面の親父に命令されて女装させられていたぶられるので、いかついとかごつい男が好きな方にオススメ。

女装小説なんだけど、野郎系が好きな人向けです。





『再会 弁護士 隈吉源三⑬』





アマゾンKindleストアにて配信始まりました。

『再会 弁護士 隈吉源三⑬』


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「これ、例の恋人さんのものか?」
 依田は脱衣場の洗面台の前にいた。指さしているのはコップに刺さった二本の歯ブラシだ。黄色いのと黒いのとあるのだが、依田ははっきり黒い方を指さしてニヤニヤと笑っている。なんでわかるんだ? 気まずい……。
 その時、携帯が鳴り出した。スマホを手に取ると警部からでギョッとした。なんてタイミングだ。心臓に悪いぞ、こういうの……。
『先生、何日かそっちに行けそうにない。事件のことでいろいろあってな』
「あ、ああ、わかったよ。気をつけて」
『そっちもな。じゃあ』
 要件だけ伝えてすぐに電話が切れた。依田が言った。
「噂をすれば影ってやつだろ?」
「え? ああ」
「今日、来ないってことか?」
 依田に警部の声が聞こえたはずはないのだ。なのに俺の表情からすべて読み取ったのか。いや、警部の声はでかいから離れていてもいくらか聞こえたのかもしれない。
「つまり、毎日通ってきてるってことか? それとも、ここに一緒に住んでるのか?」
「いや、毎日じゃない」
「でも週に何日かは来てる?」
「ああ」
「妬けるなあ……」
 ふざけた口調で話していたが、依田はほとんど真顔だった。笑みを浮かべようとしているらしいが、どこか歪んだ表情になっている。本当に嫉妬しているのか。
「あっ……」
 腕をつかまれ、抱き寄せられた。間近に顔を見つめられ、唇が重なってくる。
「んう……」
 依田の口はタバコの味がした。ぼってりとした舌が口の中に入ってきて、思わず吸いついてしまった。依田の鼻息が荒くなったのがうれしかった。
 おかしなことになってるぞ、と自分に言い聞かせた。
 すぐそこには高山の位牌があって、警部の歯ブラシがある。たった今、電話までかかってきたのだし、仏壇にそなえられた二本のタバコはまだ煙っている。なのに俺と依田は抱き合っている。セックスしようとしている。もちろん罪の意識はあった。なのにやめてくれと言い出せない。そもそもうちで線香をあげてくれと言った時からこうなるとわかっていたのだ。
 今までは、自分から浮気してやろうと考えて行動したことはほとんどなかった。相手に押されてヤッてしまったのだ。なのに今回は勝手が違っている。俺はいろいろわかってて依田と関係を持とうとしている。警部のことがちゃんと頭にあるのに……。
「隈吉、してくれよ……」
 依田に促されて足元に膝をついた。目の前で毛の生えた指がファスナーを下ろしていく。視界の隅に高山の顔が見えていた。せめてもと考えて、俺は仏壇の写真を倒した。

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 『弁護士 隈吉源三』シリーズの第13弾。

 竹林弁護士事務所で働くようになった隈吉。
 吉田警部との関係はうまくいっているが、高校時代の同級生である依田と二十年ぶりに再会して関係を持ってしまう。依田から死んだ高山と付き合っていたと聞かされて動揺するが、心も体も惹かれていき……。

 同じ頃、隈吉は交通事故に遭った国会議員から奇妙な相談を受ける。その議員は死んだ高山の知り合いだった。依田と女性議員、高山を思い出させる人物が二人もあらわれて隈吉の心は揺れ動く。


 ゲイ官能小説。
 書き下ろし。


 今作『再会』はサイドストーリーとして配信している『学生 高山雄治』『弁護士 高山雄治』と内容が絡んできます。
 サイドストーリーを読んでいなくてもわかる内容にするつもりではありますが、読んでいただいた方が楽しめるかと思います。

 これまではシーズン制のナンバリングで、たとえば『弁護士 隈吉源三⑩』の場合は全三回に分け、隈吉源三⑩の前編、⑩の中編、⑩の後編としていました。

 が、今作からは不定期の続き物として書く予定でいます。

 今シーズン『再会』は⑫から始まり、この⑬はシーズン二話目となります。

 『再会』を何話続けるかはまだ決めていません。
 おそらく5話か6話になると思いますが……。
 そのまま次のシーズンに続く可能性もあります。







長い続き物を書いていると頭がこんがらがる。

ただのお話ならまだしも、ミステリー要素が入っていたりすると、誰がどう考えていて、それを誰が知っているのか、誰がどう思い違いしているのか、ちゃんと把握していないとめちゃくちゃになってしまう。

今回の隈吉は三話完結とかではなく、次のプロットをきちんと作らないままに書いているので、かなり混乱。

きちんと作らないまま、とはいえ、多少はつくっていたりする。
だいたいはこんな風に進めていこう、と考えているのだが、それがミステリー要素だけではなく、誰と誰の関係はどうなって、こっちの関係はどうなっていくのか、そういうこともバラバラにある程度決めている。

それでよけいに混乱する。

もしも次にどうなるのかまったく考えずに目の前の原稿を書いているだけなら、そこまで混乱しないんだろうけど、実際にはバラバラにだけどある程度は考えている部分もあるので、今書いている原稿とその先のプロットの内容が頭の中で前後してしまったり。


長く続くミステリーとかの連載を同時に何本も書くような作家さんってほんとどうしているのだろう?
不思議。

Appendix

プロフィール

osamukodama

Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューして28年目に入りました。かなり本格的なおじさんになっているはずなんですがピンとこない。と思っていたら鼻毛が飛び出していた! 耳の中もサワサワするから耳毛チェックしないと。スマホに接続して使える内視鏡みたいなやつを前に買ったの使って確かめないといけないとここ数日考えているんですが、面倒で放置しています。この怠惰な心こそがおじさんになったことを証明しているのかな。
ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
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僕のこと買ってよ

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