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『相棒』





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『相棒』

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 深夜の公園の中だというのに、不思議なほど人の気配があふれていた。
 オレは何かがおかしいと感じながら茂みの中を進んだ。もちろん武田晃三を追いかけるためだった。先輩を車に残してきたのがもう十分以上前。なんでターゲットが夜の公園なんかに立ち寄ったのか不思議でならなかったけれど、こんなさびしげな公園のあちこちに人がうろついているってことは、何か意味があるのだと思う。
 だいたいなんで先輩の奴、だんまりを決め込んでいるんだろ……?
 先週末のあのビルでの調査から、先輩はろくにしゃべらなくなってしまった。たしかに会社じゃ頼りにならない男として知られている先輩だけれども、人間味はあるしいい人だとずっと思っていたのに、あんなにつっけんどんにされたら嫌になる。
「う、あっ、イイ、そこだ、そこ頼む……」
 男のくぐもったうめき声がすぐそこから聞こえてきた。オレはぎょっとしながら茂みの中を覗き込んだ。水銀灯がかすかに照らす木の下で、ズボンをずり下げた男が二人、つながっていた。オレはぶるぶると首を振ってよくよく見たが、やっぱりつながっているのは男同士だ。それはもちろんショックなことだが、これで理屈はわかった。男好きが集まる公園、そういうことか。
 あれ、ってことは……。
 武田もそういう男なのか。だから十年も浮気を疑われながら尻尾をつかまれなかった?
「あー、だから先輩……」
 ちょっと予想がついてきた。あのビルの中で先輩もそういう相手を見たんだろう。で、理解できなくて黙り込んだってことかなあ? うーん、よくわからないけど……。
「とにかく証拠写真だな、これは」
 オレは上着のポケットに入れておいたデジカメを取りだして、暗視モードの確認を始めた。そうして武田の姿を探す。あれ、いない? まずいぞ、これ……。
「おい、こいつ、カメラ持ってるぞ!」
 いつのまにか、すぐ目の前に男が二人立っていた。薄暗いからはっきりしないが、かなり大柄の坊主の学生風の男に、チノパンにジャンパーの禿げた中年男。
「デバガメか?」
 中年男が怖い顔してオレをにらんでいた。
「いや、あの、そうじゃないですよ」
「ネットにアップでもされたらたまんねえぞ」
 学生風坊主がずいっとでかい体を乗り出してきた。オレはそっと後ずさった。するとすぐ後ろに、さっき男同士でつながってうめいていたスーツのサラリーマン二人連れがやってきた。
「どうした?」
「カメラ小僧だよ。盗み撮りしてた」
「マジかよ、ふざけんな」
「だから違いますって」
 取り囲まれてオレは本当に焦ってしまった。そうだ、携帯。短縮ボタンで先輩を呼び出してたすけてもらうしかない、そう思った時だった。
「縛り上げて、そいつの恥ずかしい写真でも撮ってやればいい」
 あの武田が木の陰からあらわれて言ったのだ。これは本当にまずい状況だった。下手に動いたら武田に尾行がバレてしまう。それだけは避けたかった。
「え、あの、や、やめてくださいよ」
 学生風坊主がオレの手首を軽々とひねりあげた。するとジャンパーのハゲ中年がなんと手錠を取りだした。オレは目を丸くした。まわりの男たちも驚いた声を上げた。
「用意がいいねえ」
「趣味なんだ」
「いい趣味してる」
 武田がなんだか満足そうにうなずいていた。オレはぞっとして体をよじった。
「こ、こんなの、犯罪だぞ!」
「あんたのしてたことだって犯罪だろ? 盗撮なんだから。それに、みんなに可愛がってもらえるんだから、ほんとはうれしいんじゃないのかよ?」
 坊主はニヤニヤ笑っていた。ハゲ中年も笑ってオレの手首に手錠をかけてしまう。そしてスーツリーマンの二人組がオレの手を持ち上げて、手錠を頭上の枝にひっかけてしまった。

★★★★★


浮気調査をする探偵二人組。
四十代の先輩探偵と三十の新入りとで組まされているが、相棒と呼ぶには仲が悪すぎる。
ターゲットの素行調査を進める内に、男同士の世界に足を踏み入れることになって……。

二人のノンケ探偵が男たちの世界を覗く内に、未知の快感に飲み込まれていく。

SM風味のゲイ官能小説。

初出『ジーメン』。







これ、かなり昔に書いたもの。
それまでは普通の一人称か普通の三人称でしか書いたことがなかったのが、
この『相棒』で初めて、二人の探偵が交互に一人称で語っていく、という形式に挑戦したんだったはず。

当時は三人称がかなり苦手で、だけど二人とも主役にしたいと考えてこういう書き方にしたような記憶。




『海外赴任 後編(全三回)』と『エロすぎる弟』





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『海外赴任 後編(全三回)』


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「んっ、ううっ、壱枝、感じるぞ、イイ……」
 田山さんのそこは汗の味がした。だが、きれいにしてあるようで匂いはない。私は両手で穴を左右に引っ張り、中の粘膜までじっくり観察した。濡れて光るところに舌先を這わせ、反応を見る。あらためて見ていると、ここがとてもいやらしい性器なのだということに気づかされた。
「指、入れますよ?」
「おおう、壱枝、たまらん、……」
 ずるり、と指先が中に入っていく。熱い襞をかきわけるこの感触。私もため息をついていた。その時だった。
 ギイ、と静かな音だった。だが、それがドアの開く音だということは、何度もこのホテルを利用している私たちにはすぐにわかった。私も田山さんも、そろって入口の方を振り返った。そこに、マスターキーを持ったあのフロントの男が立っていた。
「………?」
 何か早口のタイ語でしゃべりかけてきた。さすがに私には聞き取れない。しかし田山さんは顔を歪ませ、体を起こしながら言い返した。出て行け、だとか、金ならやるぞ、そんなことをタイ語で言っている。なのに、男は聞く耳持たずといった態度でベッドのそばまで歩いてきて、なんと自分のズボンのジッパーを下ろし、一物を外につかみだした。
「………!」
 二人はまだ何か言い合っていた。私は唖然として、ベッドに膝立ちのままだ。すぐそこで、男は田山さんに手招きしている。田山さんが首を横に振ると、ベッドに膝をついて田山さんの顔の前に一物を突きだした。
「だめだこいつ……、くそっ」
 田山さんはぶつぶつ言いながら、自分から男の一物を口に含んだ。顔つきは怒っているし、目つきは鋭いが、静脈の浮き出た一物をべろべろ舐め回している。私は目を見開いて田山さんを見下ろした。しかし田山さんは、逆らうなと言いたげに首を横に振った。
 いくらタイだからといって、こんなことは普通ないはずだ。あっていいはずがない。しかし、私はただ見守ることしかできなかった。男はしゃぶらせながら手を伸ばし、田山さんの股の間に手を入れた。尻の穴の具合を確かめているらしい。さっき私がさんざんほぐして舐め回した後なのだから、具合よくヌメッているはずだ。男はちらっと私の方を見てニヤリと笑い、田山さんの足を肩に担ぎ上げた。

★★★★★



 バンコクでの赴任生活の中、男同士の性を謳歌していた主人公。

 しかしさまざまな男たちと体を重ねていく間に、その心と体の中でなにかが変わっていく……。



 現実感のない白昼夢のような海外生活の中で、それまで秘められていた男の欲望が放たれる。

 熱帯の地を舞台にした、男同士の不倫劇。


 ゲイ官能小説。
 初出『ジーメン』。










[小玉オサム文庫] の【エロすぎる弟】

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『エロすぎる弟 小玉オサム作品集26』


『エロすぎる弟』

ゲイに目覚めたばかりの三十二歳が一回り年下のかわいい大学生とお見合いする。すぐに付き合い出す二人だが、大学生の太一はただかわいいだけじゃなく、あっちの時は積極的。年上の主人公をメロメロにしてしまう。そんな太一の好きなことはなんと……。

初出『バディ』。
まだまだ男に不慣れな主人公が超絶テクの年下に言われるままいろいろやってしまうというお話。
雑誌掲載時は「大好きなアレ」シリーズの第五弾として発表。匂いフェチの回でした。
シリーズと言ってもすべて短編読み切りです。



『雰囲気のある男』

商業カメラマンの主人公。自動車の整備工場で働く辰吉と二年続いている。辰吉はとくべつ二枚目ではないが雰囲気がありモテ筋。無口な辰吉と互いのアパートを行き来する関係が心地よい。

カメラマンの主人公はちょくちょく辰吉の写真を撮る。いつも照れて笑っている辰吉だが、撮られていることに気づいていない時はどこかさびしげな表情に写る。その写真を気に入った広告代理店の男がプロにモデルにならないかと誘ってくるが……。

二年付き合って相手をよく知っていると思い込んでいた主人公が、写真の中の恋人の表情に疑問を抱く。恋人の本心というものはどこまでわかってやれるのか。

初出『バディ』。「写真」シリーズ三作目として発表。読み切り短編。

注意!
他サイトにて『Perspective Love / 恋のへだたり』というタイトルで配信されているものと内容は同じです。



『学生旅行』

生まれて初めて一人旅に出た大学生雄喜。
機内で出会った中年男海江田と南国タイの海辺で情事を繰り返す。
野良犬のように放浪の人生を送ってきた中年男は、まっすぐで純真な青年に男同士の性の手ほどきをする。
しかし二人の恋に対する思いは違いすぎて……。

初出は米アマゾンKindleストア。

オリジナルは前後編に分かれていたものを一つにまとめてあります。












色がきれいに撮れてない感じだけどピンク色のモスク




こちらはスチールモスク(たしかそんな呼ばれ方をしていた気がする)




ツインタワー



先週から旅行に出ています。
と言っても今夜の便で帰るんですが。

いつもと同じ、一人でダラダラするだけの毎日。
しかし今回は一カ所だけ観光地に。
それが上の写真。
観覧船まで乗った。

後はなにか食べに行ったり、ちょっと買い物したり。

ホテルでダウンロードしてきたアマゾンのビデオ見たり、
本を読んでる時間の方が長い。





『海外赴任 中編(全三回)』






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『海外赴任 中編(全三回)』


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 夕闇迫るバンコクの喧噪の中、ベンツは滑るように走っていた。サービスアパートメントの前までくると、門番がゲートを開き、車を誘導する。アパートのドアマンが車の後部扉を開けてくれた。私が降りようとした時、運転手のタイ人が振り返って、唇の前に人差し指を立てた。
 私はぞっとしながら車を降り、アパートに入っていった。ガラスの自動扉ごしに振り返ると、車は門番に制止されて出て行く順番を待っているところだ。いかつい顔の運転手がこちらを見ていた。そのニヤケた、勝ち誇った表情。私が誰にも言えないということを確信している顔……。
 私はエレベーターホールまで行き、その前におかれたソファに座り込んだ。手で額を抑えると、地下駐車場での出来事がまざまざと脳裏によみがえってくる。運転手は巨大なビルに車を乗り入れ、私の言うことは無視して地下四階まで降りていった。猛烈なスピードで、タイヤの鳴る音がまだ耳に残っているくらいだ。まるきり人気のない駐車場の片隅で、あの男は私の襟首をつかみ、引き倒した。殺される、と思ったその瞬間、一物を引っ張り出して私の頬に押しつけた。
 私は生まれて初めて、男の一物を口に含んだ。
 今でもまだ、あの男の味が口の中に残っている。鼻から息を吐き出すと、生臭い匂いがする。あの男が男好きでないことは間違いなかった。私が田山さんと逢瀬を重ねているところを見て、思いついたことなのだろう。きっと、いつも自分をこきつかっている日本人を痛めつけてやりたかっただけなのだ。羨望と憎しみが招いた暴力というわけだ。
 ついこの間まで、私は新しい自分を発見して子供のように喜んでいた。人生を楽しんでいるつもりでいた。無限の可能性が目の前に開けている気がしていた。だが、その結果がこれだ。胸躍る冒険の結末がこんな惨めさの内にあるとは……。
 なのにどうして自分はこんなに熱くなっているのか?
 運転手にしゃぶらされている間、私の一物はスラックスの下で痛いくらいにかたくなっていた。それは事が終わってからもおさまらず、今も勃起は続いている。息苦しいくらいの興奮を隠すので必死だった。
「なんでだ!」
 口の中でうなってしまった。自分の心と体のバランスがすっかり崩れてしまったようだった。顔から火が出そうだった。こんな屈辱を覚えたのは生まれて初めてのことなのだ。なのに、あの男にされたことを思い出せば思い出すほど、興奮は高まっていく。
 とても、まっすぐ部屋に帰ることはできなかった。上では妻と子供が待っている。そんなところに、こんな気持ちのまま入っていくことなどできない。私は立ち上がり、ロビーの端に向かって歩き出した。大理石張りの床を革靴で踏みしめていく。きゅっきゅっと音がした。運のいいことに、誰ともすれ違わなかった。トイレの中にも誰もいない。
「……くそ」
 私は一人つぶやいて、個室の一つに入った。このトイレも大理石張りで、ゴミ一つ落ちてない。こんな豪華な空間の中で、自分のしようとしていることを考えるとますます体が熱くなる。私はスラックスと下着を下ろし、自分の一物をしごきあげた。

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 赴任先の上司に関係を迫られたことで、男同士の肉欲に目覚めた主人公。

 はじめは男の汗の匂いに鳥肌をたてていたはずが、やがて自らの意思でそれを求めるように……。

 会社の上司、同僚、運転手、体を売る男、同じアパートメントに暮らす白人の熊男。
 さまざまな男たちと次々と関係を持ち、自分の持つ可能性を喜びながら、むしろむなしさは増していく。



 現実感のない白昼夢のような海外生活の中で、それまで秘められていた男の欲望が放たれる。

 熱帯の地を舞台にした、男同士の不倫劇。


 ゲイ官能小説。
 初出『ジーメン』。







読者様にご指摘受けて判明したんですが、先々週から配信してる「理想の関係』がなぜかiOS端末で読めない状態が続いています。

アマゾン側に対応を求めていて、調査してもらっています。

一度、アマゾンでの対応端末欄(利用可能な端末)にiPhoneとかiPodとか出てきたんですが、すぐにまた消えてしまい……。

ご迷惑をおかけしてたいへん申し訳ございません。

アマゾンから連絡がありしだい、またお知らせいたします。



『海外赴任 前編(全三回)』と『兄貴のお下がり』






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『海外赴任 前編(全三回)』

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 バーを連れ出された。腕をつかまれ、小さなホテルのロビーにふらふらの足で入っていく。田山さんは私の肩を抱いて支えたまま、あっという間に部屋をとったようだ。エレベーターに乗り込み、狭い部屋の中に通されると、私はたえきれずベッドの端に腰掛けた。もう座っているのもおっくうで、横になった。
 この部屋に少年を呼ぶんだろうか?とぼんやり考えていた。自分にそんなことができるんだろうか? しかし眠い。目を開けていられない……。
「ん、あ……」
 体をまさぐられる感覚に目を開いた。少し眠ったのだろうか。ワイシャツのボタンはすべてはずされて胸がはだけているし、スラックスもずり下げられている。トランクスはまだはいているが、その上から一物を撫でさすられている。気持ちがよくて、うーん、と声を漏らした。さっきからずっと勃起したままなのか、トランクスの布地は少し濡れていた。汗もあるだろうが、たぶん先走ってしまったのだ。そこにひっかかるように手を滑らせているのは、……田山さんだった。
「……え?」
 わけがわからなかった。あれ、なんでこうなるんだ? 少年を呼ぶんじゃなかったのか? どうして男の田山さんが男の私の体をスケベそうな笑い顔浮かべて撫で回しているのか……。
「うっ!」
 根本をぎゅっと握られた。じわっとさらに先走るのが自分でもわかる。田山さんの脂ぎった顔がトランクスに近づいた。どうやら匂いを嗅いでいるらしい。恥ずかしさで体が熱くなってきた。と同時に、田山さんの汗の臭いが鼻先をくすぐっていることに気がついた。
「たまらねえよ……」
 田山さんはうめくように言いながら、私のトランクスを脱がしにかかった。何をしようとしているのか、いくらか予想がついた。
「田山さん、なにを、」
「寝てていいぞ。ここだけ起きてればいいんだ」
 強引にゴムを引っ張られてトランクスが太ももにずらされた。一物を見られているという恥ずかしさのせいで、ようやく意識がはっきりし始めていた。目をしばしばさせて見下ろすと、田山さんが口を開いて、私の一物に舌をのばしているところだった。一日働いて汚れているものの根本をつかみ、皮をむいて湿ったところに吸いついた。

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 会社の辞令でバンコクに赴任した主人公。
 妻と子を伴っての、初めての海外生活に戸惑っている。
 現地の上司も妻子持ちで、家族ぐるみの付き合いがはじまるが、ある夜、男だけで飲みに行こうと誘われる。
 連れて行かれたのは、男同士のまな板ショーが行われる、いかがわしいバー。
 さんざん飲まされ、酔わされたあげく、ホテルに連れ込まれ……。

 現実感のない白昼夢のような海外生活の中で、それまで秘められていた男の欲望が放たれる。

 熱帯の地を舞台にした、男同士の不倫劇。


 ゲイ官能小説。
 初出『ジーメン』。







[小玉オサム文庫] の【兄貴のお下がり】


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『兄貴のお下がり』

元空手部のリーマン兄貴はやさしい絶倫男。アメフト部の大学生主人公はそんな兄貴に惚れ込んでいる。もう一年も続くカップルだが、乱交パーティも主催するスケベな二人。しかし兄貴分の実の弟は兄貴とちがっていつもモジモジ。そんな弟なのに兄貴はすごく大事にしていて……。

初出『バディ』。



『先生の足』

高校時代、生活指導を受け持った新任教師に体育館で正座をさせられ、痺れた脚を踏まれた主人公。教師の足はすべって股間を踏みつけ、その感覚、先生の足の匂いに官能を覚えてしまう。
九年の後、主人公はデパートの靴売り場でシューフィッターになっている。偶然、スポーツジムで再会した教師がやってきて靴を作ることになるが……。

初出『バディ』。



『男同士のセックス指南』

怪我で入院したゲイのエロ漫画家。手も足も使えず不自由な入院生活だが、同室の若い学生は筋肉質で照れ屋でちょっといいと思っている。見舞いにやってきた編集者がおいていった漫画原稿を担当医師と学生に見られ、図らずもカムアウトしたことがきっかけで、学生と医者と二人の男に「男同士のセックス」を指南することに。

初出『バディ』。



『かわいい』

やさしくされると誰にでもついていってしまう主人公の「ぼく」。男たちに求められることがうれしいし、セックスも好き。ともだちの家に居候して、それなりに楽しく暮らしている。ただし、ぼくは頭が悪い、と悩んでいる……。
道徳的に問題のある内容なので雑誌掲載を見送られた作品。











『理想の関係』とけもケット7の予告続きと無料キャンペーン告知





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『理想の関係』


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 それから三十分ほどたった頃だろうか。店がちょっとすいた隙に、おれは裏にまわって片付けをすませようとした。するとそこに、さっきの人がやってきた。物置のとなりに便所があるからだ。うちには普通の便所もあるが、その横に、ドアも何もない小便器がある。おれは片付けしながら、ラッキーと思った。その人の小便する姿を見てやろうと思ったのだ。
「なあ、俺の、見たいか?」
 いきなりそんな風に声をかけられて、ぎょっとした。似たようなことは酔ったおじさん連中に何度も言われていたが、まあ、相手はおじさんだから真に受けず、笑って流していたのだ。だけどその人は便器に向かったままおれを振り返って、ニヤッと笑っていた。さっきまでの、印象薄い雰囲気とは正反対の強気な態度だ。おれはゾクッとした。
「なあ、どうなんだよ?」
「あの、は、はい、見たいス」
「ようし」
 その人は体ごとおれの方に向き直った。まだ半勃ちくらいで半分皮をかぶっているが、太そうなチンポだ。スーツのスラックスからチンポをつかみだしているその姿に、おれはグラッときた。わさわさと陰毛がはみだしているのもエロかった。
 暖簾の向こうから客のざわめきが聞こえていた。兄貴だっている。だからおれはすごく焦っていた。それがたぶん、M心に火をつけたんだろう。きっとからかわれてるだけだ、そう頭では考えながら、おれは一気に興奮して、油で汚れた床に膝をついてしまった。
「そういうのが好きだって話は聞いてたんだ」
「え?」
「どんな奴か顔見たくてきたんだけど、思ってた以上だな」
 なんの話かピンとこなかった。だから首をかしげていると、その人は歩み寄ってきておれの頭をつかみ自分の股間に押しつけた。湿った肉の感触を顔に感じ、こもった汗と小便の臭いを吸い込んで、おれはうっとりしてしまった。
「口開けろ」
 夢中で頬張った。そのとたんだった。ちょろちょろとだが、小便が口の中に溜まり始めたのだ。具体的な好みまで知れ渡ってるのかと思うと恥ずかしかったが、おれは鼻息荒くしてその人の小便を飲んだ。もう全身が熱くなっていた。
「飲みきったら、そのまま奉仕しろ」

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 就活に失敗し、兄貴のやっている居酒屋でバイトしている主人公青年。
 M気が強く、Sのプレイ仲間もいるが、理想としては一対一で付き合える恋人が欲しい。
 甘えられる年上の恋人で、なおかつドSのご主人様が理想の相手なのだが……。

 SMの相手は見つかっても、恋人関係に発展するのは難しい。
 理想の関係、理想のご主人様を求めるM青年の心の揺れ動きを描く。

 ゲイ官能SM小説。

 初出『Super SM-Z』







けもケット7での新刊予告続きです。


こちらは設定イラスト集。





そしてゲストイラストや漫画、小説と盛りだくさんのもう一冊。
『BRUNO Vol.5』にも登場のキャラたちがエロい冒険を繰り広げるサイドストーリー。




というわけで、けもケット7でのサークルHide&Seekの新刊は
『BRUNO Vol.5』
『BRUNO Vol.4&5 設定イラスト集』
『BRUNO VIVA FES!』
合計三冊となります。


で、お品書きなど。






僕は会場に行けませんがよろしくお願いします。











唐突ですが、ゴールデンウィーク記念無料キャンペーンやります。

月曜の夕方からはじまるはずです。
無料になったのをよくご確認のうえ、どうぞ。
で、これ、シリーズなので、続きもよかったらお願いします。







Appendix

プロフィール

osamukodama

Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューして27年目に入りました。ピンとこない。だけど鏡を見るとそこにはおじさんがいるから間違いないんだよね。保湿につとめていきたいと思います。

旧ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
リンク欄にリンク張ってあります。

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