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『背徳兄弟 堕ちた家族』と『霧のPA 小玉オサム作品集56』





アマゾンkindleストアにて配信始まりました。

『背徳兄弟 堕ちた家族』


★★★★★

 俺はにいさんが振り返った瞬間に聞いた。
「夕べ話してたこと、本当なのかよ?」
 にいさんは俺を見て笑顔を作っていた。それがその一言で凍りついた。
「……ああ、本当だ」
「なんでそんなことになったんだよ?」
 たぶん、俺は責めるような口調で聞いていたのだ。にいさんははっきりと言い返してきた。
「なんでなのかはわからない。父さんに聞かないとな」
「ゆるされることじゃねえよ」
「僕も悪かったのかもしれない」
「え?」
「僕にそのつもりがなくても、父さんから見たら誘っているように見えたのかもしれない」
 自分でも考えたことなのに、そんな考えに、俺は怒りを覚えた。
「子供だったんだろ、にいさんが責任感じることじゃない。……いつからだったんだ?」
「中学にあがった後だよ」
 とたんにまた妄想が頭の中で回り出した。酒に酔った父さんがズボンから一物を出してにいさんを呼ぶ。
 こっちにこい、これをしゃぶるんだ。
 俺は頭を振った。悪魔のような考えを頭から追い出したい。どうして興奮してるんだ、俺? 今、俺は怒りを覚えてるはずなのに、どうして……。にいさんが近寄ってきた。俺のジーパンの股間を見下ろしていた。それは自分でも驚くほどはっきりと盛り上がっていた。

★★★★★


 ハンサムで落ち着きがあり、みなから認められている兄。
 しかし弟の目から見れば、父が入院してもろくに見舞わなかった冷たい人間でしかなかった。

 父の死後、そんな兄が弟に体の関係を求めてくる。
 すがるようにしゃぶりついてきて、肛門に弟のものを欲しがる。
 そのうえ父親が死ぬまで父子でそういう仲だったと打ち明けてきて……。


 ゲイ官能小説。
 初出『Super SM-Z』。









[小玉オサム文庫] の【霧のPA 小玉オサム作品集56】


デジケット・コムにて配信始まりました。

『霧のPA 小玉オサム作品集56』

妻子持ちのトラック運転手が霧の立ちこめたパーキングエリアで男同士のSMセックスを教え込まれる『霧のPA』、自分を「僕」と呼ぶか「オレ」と呼ぶかで変わっていく二人の関係『僕と君、オレとお前』、のんびり屋の兄貴と大学生が南国旅行で愛を確かめる『新婚さんいらっしゃい』の三本を収録。



『霧のPA』


妻子ある、いかついトラック運転手。

奥さんとケンカして日課のエッチをさせてもらえず、霧の立ちこめた小さなパーキングで手早く抜こうとしていると……。

堕ちていく男の物語。

ゲイ官能SM小説。

初出『Super SM-Z』。



『僕と君、オレとお前』


「『オレ』って感じの人じゃないと付き合う気になれない」

モテ筋のセックスフレンドに告白すると、意外な条件を持ち出され、戸惑う主人公。

長年、自分を「僕」と呼んできた男が「オレ」と呼びかえる。
たったそれだけのことと思っていたのに、少しずつなにかが変わっていく……。

初出『バディ』。



『新婚さんいらっしゃい』


二十八歳の主人公「大島君」と髭のガチムチ大学生たけしは来月からはじまる同棲生活を記念して「新婚旅行」に来ている。

しかし南国の生暖かい空気の中、二人の関係はどこかギクシャク。

大島は初めての海外旅行におっかなびっくりなのに、たけしは英語ができて旅慣れている。

年上のメンツが立たず気に入らない大島だが、昼間からビールを飲んで上機嫌。

しかしたけしはどんどん不機嫌になって……。

初出『バディ』。

ホノボノ系の微笑ましい話。










何日か前にツイッターで「チェーホフの銃」って言葉がちょろちょろ出てきて、なんだろう?と調べたら、作劇上の方法論というか、ノウハウみたいなやつなのね。

簡単に言うと伏線を回収しろってことらしい。
というか、いらない伏線は書くなってことのような?

ぜんぜん知らなかった。

というか、そもそもチェーホフ読んだこともないし……。

みんな勉強してるんだなと思った。

みんな、そういうテクニックのことを考えながらお話考えているのかと驚いた。



それで思ったのは、自分の場合はひとと作劇上の方法論とか体系とか?そういうの話したことがほとんどないってこと。
(作劇という言葉自体、今日、初めて使ったかも……)

だから知らないんだよね。

身近に創作する仲間みたいなのがいれば、勉強する気がなくても自然とそういう知識って見聞きするんだろうけど……。

いや、小説とか漫画とか書いている作家さん何人かとたまに会ってしゃべったりはするんですよ。
だけど、その手の話ってほとんどしない。

年齢の問題もあるのかな。

みんないい年したおじさんだから、いまさら創作論とか議論するわけもないし。



もしも若い頃からそういう議論が好きな人と関わりがあったりしたら、もっとちがうもの書いていたのかな……?

でも、そういうのめんどくさいからそういう人と関わらなかったってことなのかも。

どっちがよかったのか。



不思議なのが、いちおう大学は文学部だったから、まわりには小説をたくさん読んで映画をたくさん観ている人がたくさんいたのに、その手の議論をした覚えがないということ。

だいたいは「あれは面白かったよ」「あれはいまいちだった」みたいな話しかしなかった。

あ、僕にはそういうの話しても無駄だと思われていたとか……?



作劇論みたいな話っていったいどこでどんな人たちが集まってしているんだろう?

そんな絵に描いたような文学好きの仲間たちってほんとにいるんだろうか……?
(ツイッターとかネット上にはいるんだろうけど)




『輪姦 おっさんたちにかわるがわる』






アマゾンKindleストアにて配信始まりました。


『輪姦 おっさんたちにかわるがわる』


★★★★★

「ひっ……」
 いきなり股の間に手が入ってきて飛び上がった。オレは柳さんを見下ろした。だけど柳さんはメニューを手にしているのだった。同じテーブルの太ったおっさんの手がケツの方から股の下に差し込まれていた。
「あっ、あの……」
 騒ぐな、とデブおっさんが口だけ動かしていた。声には出さず、顔はニヤニヤと笑っている。オレはパニック状態で他のおっさんたちのことを見た。もう一人、スーツを着たおっさんと、作業服を着たおっさん、そして柳さんと、そろってスケベ笑い浮かべた顔でオレを見ている。だけど他の客からは見えづらい場所だったから、誰の注目も集めてはいない。それでもヒヤヒヤしてどうすればいいのかわからなかった。
 柳さんが小声で囁いた。
「後で便所掃除の時に、一人ずつ相手しろ」
「……え?」
「しゃぶってやれって言ってんだよ」
 聞き間違いかと思った。だけど柳さんのニヤケ顔を見ればどういうつもりなのかは想像がついた。嘘だろ? こいつらみんなそのつもりでこの店に来たのか……? オレはテーブルに並ぶおっさんたちの顔を見回した。
 股の間に手を差し込んでいるデブは眼鏡をかけていて、いかにも冴えない感じのおっさんだった。もう一人、スーツを着たおっさんは顔が四角くて額がM字に後退したハゲで、髭のそり跡がやたら濃い。作業服を着たおっさんはガタイがでかくて、顔つきも厳つかった。柳さん含めて、よそで会ったらまったく目に入らないタイプのおっさんばかりだった。だってオレのタイプは二十代半ばまでの年上であって、おっさんなんか大差なく見えるのだから……。
 こいつら全員ホモってこと? 全員、オレにしゃぶらせるつもりで柳さんについてきた?
「おっ、オレ、できません、そんなこと……」
 オレは柳さんを見下ろして、低い声で抗議した。だけど柳さんはオレの言うことなど気にもしない風で言い返してきた。
「お前のためにわざわざ声かけて集めてやったんだぞ」
「オレはそんなこと……」
「興奮しそうだろ? お前、ドMなんだから」

★★★★★



 タイプは二十代半ばまで、のはずだった大学生の主人公。
 なのにまるでタイプ外のおっさん四人によってたかってフェラ奉仕を要求され、肛門を輪姦されてしまう。
 本気で嫌だと思うのに、それゆえに燃え上がり……。


 『中年男性とのセックス』シリーズその④。

 このシリーズは中年男性との猥褻なセックスを描くことを主眼とした作品になります。


 この第四弾はシリーズ第一弾の『初体験はおっさんにしゃぶらされた』の後日談。
 経験の少ない青年がドMに落とされるストーリー。

 書き下ろし作品。









実は先月の頭から犬の具合がよくなくて。

獣医さんによると気管支虚脱なのだという。
気管支がつぶれて呼吸が困難になっている状態。
ずっとつぶれているわけではなく、吸っているんだか吐いているんだか、どっちかの時につぶれてしまう。

手術しか根本的な治療法がなくて、しかしうちのパグの場合は気管支の末端の方まで虚脱しているので、太いところだけ虚脱を治してもあんまり意味がないらしい。

そもそも十六歳の高齢なので麻酔した段階で死んじゃう可能性もあるし、なんとか手術を乗り切っても胸のかなり広い範囲を切って縫うことになるから体に負担が大きくて予後が悪くなる。やっぱり年を考えると死んじゃう可能性が高い。
(ちなみに手術できる病院も限られていて、百万以上はかかるらしい)

というわけで、気管支拡張の薬とかで様子見るしかない感じでやってきたんですが、しぶとい奴なのでだいぶ落ち着いてきた。

一時はもう時間の問題と覚悟していたんだけど、もうしばらくがんばってくれそう。

これで毎日すんごく苦しそうなんて状態だったら安楽死も考えるけど、まあ、のんびりしている分には前と変わらないくらいに回復した。
食欲もりもりだし、散歩にも行く。

しかし抱きかかえたりすると胸が圧迫されて咳き込む感じなので、犬を連れて彼氏の団地に泊まりに行くというのはできなくなった。
やってやれないことはないけど、負担が大きそうだし、お漏らしするし。
締めつけたくないからオムツはしなくなったから。


というわけで最近は団地に行くのは一人で日帰りコースに。
午前中に行ってお昼食べて帰ってくるパターン。
物足りないけど、犬が気になるから……。


前に筋トレをはじめた理由についてちょっと書きかけてやめたけど、これがその理由。

愛犬が病気になって気持ちが落ち込むからはじめた筋トレ。
ホモらしくない理由だ。





『祭りの夜 サラリーマン陵辱』と『島のおまわりさん 小玉オサム作品集55』






アマゾンKindleストアにて配信始まりました。

『祭りの夜 サラリーマン陵辱』


★★★★★

 神社の裏の林に連れて行かれた。電飾の明かりと人々の騒めきは届いていたが、おそらくここで俺が叫んでも誰にも気づかれないだろう。逃げ場はなかった。青木はすっかり酔いつぶれて、本堂の柱にもたれかかって座り込んでしまった。
「こいつじゃ話になんねえよ」
 長髪のイケメンタイプが青木を足でこづいていた。もう一人、ダブダブズボンの茶髪男が青木の胸ぐらをつかんで揺すぶった。青木には明日、大事なプレゼンが控えている。俺はあわてて間に入ろうとした。
「ちょっと、すまん、そいつは見てのとおり酔っぱらってるんだ。話は俺が聞くよ」
「ふうん、あんた、こいつの上司かなにかかよ? 同い年くらいに見えるけど?」
 坊主頭が笑っていた。俺のことを、頭のてっぺんから足の先までジロジロ見据えていた。はっきり、品定めするような目つきだった。やっぱりハッテン場で出くわしたことのある奴だ。どうやら連中の中で兄貴分らしいが、そいつが俺をこんな目つきで見ている。おかしい。焦って当然の状況なのに……。
「おっさん、前に会ったよな?」
「え………」
「とぼけなくたっていいぜ、こいつらはわかってるんだから」
「な、なんのことだ?」
「こいつらはまあ、中途半端というか、遊びなんだけどよ、とにかく、おれがそうだってことは知ってる」
 そう言って他の三人を見た。三人は俺の顔を見てうなずいた。
「高坂さんの知ってる奴なんスか?」
「まあな」
「へえ、そういうわけなんだ」
 三人顔を見合わせあって笑い出した。俺はようやく事情が飲み込めてきた。だからといってなんの関係があるんだ、とは思った。青木は酔いつぶれているから、話は見えていないはずだ。今ならなんとか金で片が付くかもしれない。
「で、いくら払えばいいんだ?」
 冷静さを保っているつもりだった。しかし坊主頭は俺の心の中を覗き込むような目つきで俺を見ていた。
「金はもちろんもらうけどよ、つまり、クリーニング代だな。だけどそれだけですむと思ってんのか?」
「だから謝っているだろう?」
「そいつは謝ってない。その酔っぱらいは」
「酔ってるんだ。なんだったら、酔いが醒めてから謝りに行かせるよ」
「それじゃ遅えよ。それに、あんたが責任とってくれるってさっき言わなかったっけか? できることはなんでもするって言ったよな?」
「それは、まあそうだ」
 坊主頭はニヤニヤとスケベったらしく笑いだした。三人に目をやってから俺の目の前まで近寄ってきた。
「じゃあ、まずはおれから責任とってもらうかな」
 そしてジーンズのチャックを下げたのだ。嘘だ、と俺は驚いた。それはすでにかたくなりかけていた。

★★★★★


二十代で課長に抜擢されたやり手営業マン。
一歳年下の部下と祭りの夜を楽しんでいるとヤンキー集団に絡まれ、性的奉仕を要求される。


初出『バディ』。
掲載時、武古田征男名義で発表。






[小玉オサム文庫] の【島のおまわりさん 小玉オサム作品集55】


デジケット・コムにて配信はじまりました。

『島のおまわりさん 小玉オサム作品集55』


離島の駐在所に赴任したがっちり体型の素朴な若いおまわりさんが、漁師の男たちに男の味を教え込まれてしまう『島のおまわりさん(全三回)』と都会に暮らすゲイカップルの日常を追う『なんでもない話』の二編を収録。


『島のおまわりさん(全三回)』

離島の駐在所に一人赴任した若いおまわりさん。

平和な島暮らしなら警察の仕事も少なく、昇進試験の勉強に精が出ると考えてのことだったが、島の世話役である「猪田のおじん」に下半身の世話されて……。

初出『ジーメン』。
掲載時に三回連載となったものを一つにまとめてあります。


『なんでもない話』

彼氏に請われて仕事をやめ、奥さんのような生活をはじめる主人公。

彼の世話を焼くだけの毎日が三年続き、それなりに幸せにやってきたが、元いた会社から復帰しないかとオファーがくる。

彼に話すと「なにが不満なんだ?」と言い出して……。

タイトルどおり、なんでもない話です。
なんでもない話なのに、なんとなく最後まで読んでしまう。
そんな話が書きたくて昔書きました。

初出『バディ』。








筋トレ続けています。


はじめて一ヶ月が経ち、自分では体の線とかがだいぶ変わってきたように感じます。
ただ、ひとから見たら変化ないレベルかもしれないけど。

しかし前はほんと垂れ下がっていたんですよ。
おっぱいも腹回りもだるーんとね。
あとお尻も。

まったく張りというもののないだらけた中年男性の体だった。
というか、初老?

たとえ老化が進んでいても、むっちり太っていたりすれば見え方違ったんでしょうけど、中肉中背だとたるみ方のグレードがすごくなる。
ほんとくずれた体だった。
痛々しいまでに。

それが一ヶ月筋トレ続けて、だいぶ張りが戻ってきた雰囲気に。

まだおっぱいも腹回りもたれているけど、持ち上がったというか、筋肉が膨らんで少しは目立たなくなってきた感じ。


で、前にも書いたとおり、やはり気持ちがいいですね。
精神が落ち着く。

精一杯体を動かして力を入れて汗だくになっていると、心が少しだけ軽くなる。

筋肉痛もいいんだと思います。
毎日、体のどこかが筋肉痛でいると、その痛みが精神的な重たさとシーソーのようにバランスをとるみたい。
どこも痛くないと心が重くなるけど、
痛いとそれだけ心が軽くなる。

ドMってことかと思います。
痛かったり苦しかったりすると心が救われるわけだから。


というわけで、週に五日は筋トレしています。
ほんとは毎日したいんだけど、中二日だと筋肉痛が残ってる場合があるんですよね。
なのでたまになにもしない日が。
そういう日はちょっとだけプランクしたりでごまかす。

筋トレって祈りに似ていると思いました。




『生活安全課少年係長 後編(全三回)』






アマゾンKindleストアにて配信始まりました。


『生活安全課少年係長 後編(全三回)』

★★★★★

 中学校の正門に続く横道がすぐそこに見えていた。
 桐野は車の中で待っていた。ハンドルに手をおいて、穏やかな表情を浮かべていた。普段より格好には気をつけていた。比較的新しい紺のスーツを着てネクタイも締めている。ワイシャツはおろしたてだった。
 すでに卒業式は終わっているはずの時間だった。しかし道を下りてくる学生の姿は見当たらない。集合写真を撮ったり、親と記念撮影でもしているんだろう。
 だけども大駕は寄り道しないで出てくるに決まっている。母親はどうしても仕事が抜けられないと言っていたから来ていないはずだ。
 桐野は横道を見つめていた。今か今かと待ち構え、あと二十秒、あと十五秒とカウントダウンまでした。直接姿は見えなくても、すぐそこまで来ていると気配を感じていたかのように。
「十、九、八……」
 と声に出して数えだした時、横道から学ラン姿の中学生があらわれた。大駕だった。桐野はひどく浮かれた気持ちになった。
 俺とあの子はつながっているのだ、通じているのだ……。
「卒業、おめでとう」
 助手席に乗り込んだ大駕に桐野は心からの言葉を贈った。その顔には満面の笑みが浮かんでいる。大駕もはにかんだような笑顔を見せた。なんの迷いもなく大駕の手をとって自分の膝に引き寄せた。
「どこか行きたいとこ、あるか? 卒業式の後なんだ、好きなとこに連れてくぞ」
 桐野は大駕の手を揉んだ。特別いやらしい気持ちがあったわけではない。ただ二人の親しさを確かめているつもりだった。それでも肌と肌が触れていれば、それだけで桐野の一物は反応してしまう。
「べつにどこでもいい」
 ぶっきらぼうな口の利き方だった。しかし大駕に悪意がないのはよくわかっていた。格好つけているつもりなのだろう。まだ子どもだから……、そういうところもかわいいなといつも感じていた。
 それに、どこでもいいと言うからには俺に任せているということだ。俺を信頼している証だ。
 さて、どうしようか。あのアウトレットまでドライブしてソフトクリーム、いや、ジェラートを食べさせようか。それとも海でも見に行くか、山の上まで登っていってもいいが。
 不意に、桐野の頭の中に郊外のラブホテルが浮かんだ。
 どこでもいいと言ったのだから、かまわないはずだ。いやむしろ、大駕も望んでいる。若いんだから、いつだってやる気満々のはず。だったら俺が気持ちよくしてやりたい。
 自分に都合よく考えて、桐野は一物を一気に勃起させた。
「もう、高校生になるんだから、いいよな?」
 かたくなったスラックスごしに大駕の手をそこに押しつけていた。
「大駕のことが好きだからもうこんなだ」
 桐野は照れ隠しに笑ってみせた。自分の性急さを恥ずかしく思っていて、額に汗がにじんでくる。しかし大駕はなにも言わずクスリと笑うだけだった。
 桐野はエンジンをかけ、車を発進させた。

★★★★★



 妻に離婚され、一人で父親の介護をする中年警察官。
 不良少年の更生をたすける職務を引き受けるが、担当になった少年に好意を寄せてしまう。
 それまでは同性に惹かれる自覚もなかったはずが、その少年に対しては強烈な興奮を覚えるようになり……。

 中年警察官と不良少年。
 親子ほど年の差があり、体の大きさも違う二人。
 互いに惹かれ合い、濃厚な男同士のセックスに溺れていく。
 しかし疑惑の目を向けられて……。


 ゲイ官能小説。
 書き下ろし作品。








これまでにも主にデジケット・コムでショタ系の小説を何本か書いたんですが、やはり自分は少年を好きになっちゃうおじさんの方に力を入れちゃうんですね。

おじさんが好きだから。

でも、読む人がおじさんで少年が好き、というパターンでも、少年に誘惑されたりいろいろされたりするパートも入っているので、楽しめるかと思います。


で、今回書いている最中から、次にショタを書く場合はもっとハードなものにしようと決めました。

この『生活安全課少年係長』には家出少年を家に泊めていたずらをする民間人のおじさんが脇役として出てくるんですけど、そのうち、このいたずらおじさん(というか性犯罪者)を主人公にした話を書くつもりでいます。

家出少年たちにいろいろするばっかりの小説。
倫理的に問題が多いような内容のもの。
性犯罪者の話を書きたいから。

まあ、いつになるかわからないんですけど。
というか、たぶんほとんどの読者さまには好まれそうにない小説になるのかな……。

でも書きたいんだもん。




次の配信は武古田征男名義で『バディ』に載せてもらった『祭りの夜・サラリーマン陵辱』になります。

で、さらにその次は、また書き下ろし新作。

「中年男性とのセックス」シリーズの第四弾になります。




『生活安全課少年係長 中編(全三回)』と『ハンパ者 小玉オサム作品集54』





『生活安全課少年係長 中編(全三回)』


★★★★★

「んふう、んふう、ん、ん……」
 どうしても鼻息が荒くなった。ただ舌と舌がヌルヌルと絡まり合うだけのはずなのに、桐野は全身を熱く燃やして痺れていた。
 キスがこんなに、こんなに……、エロチックなものだとは。
「んんう、んう……」
 大駕の方から舌が絡ませてきた。大駕の唇が桐野の舌を吸った。桐野はスラックスの下で一物がカチカチに張り詰めるのを自覚した。自分でも信じられなかったが、そのまま腰を震わせて果てた。
「んっ、んんっ! う……」
「んはっ、はあっ、……きーさん、どうしたの?」
 大駕が間近に目を見つめながら聞いていた。
「いや、なんでもない、う……」
「まさか、出ちゃったの?」
「そっ、そんなこと、あるはずないだろ」
「漏らしちゃったんだ?」
 大駕が桐野の額に額をぶつけてきた。そんな風にされては正直になるしかない。この子には隠し事が一つもできないのだ、俺は……。
「ああ、そうだ、……恥ずかしいよ」
「見せてよ?」
 体がますますカッカとして燃え上がった。桐野は上目遣いで大駕の目を見た。それだけは許して欲しい、という意味だった。しかし大駕の目は爛々と光っている。桐野は逆らえなかった。
 体を起こして運転席に座り直した。すると大駕の手が伸びてきてベルトをゆるめボタンを外された。毛の生えた出っ腹の上でトランクスのゴムがひっくり返っている。大駕は躊躇せずそれを引っ張った。と思った時にはもう片方の手にスマホが握られていた。
「すげ、濡れ濡れになってるよ、きーさんの」
「こんなものまで撮るのか、こんなものまで……」

★★★★★


 妻に離婚され、一人で父親の介護をする中年警察官。
 不良少年の更生をたすける職務を引き受けるが、担当になった少年に好意を寄せてしまう。
 それまでは同性に惹かれる自覚もなかったはずが、その少年に対しては強烈な興奮を覚えるようになり……。

 少年に恋した中年警察官の性的懺悔録。


 ゲイ官能小説。
 書き下ろし作品。










[小玉オサム文庫] の【ハンパ者 小玉オサム作品集54】


デジケット・コムにて配信開始です。

『ハンパ者 小玉オサム作品集54』


チンピラ青年がゴリラ親父に抱かれて愛を知る『ハンパ者』、ユーモアエロ話『チ○ポに傷持つ身』、旅先で出会った若い二人『バックパックが二つ』、ひねくれ男と素直な年下の彼の珍カップル物語『証拠写真』の四本を収録。


『ハンパ者』

二十一歳のチンピラ青年が主人公。
舎弟のケンジと二人、ケチだがヤバイ仕事ばかりして小金を稼いでいる。
闇カジノでつくった借金返済のために、夜の公園で出会ったゴリラのようなオヤジに抱かれて……。

ちょっとせつなげな大人のファンタジー?

初出『ジーメン』。


『チ○ポに傷持つ身』

ハッテンしすぎで大事なところに傷が!
だけどスケベ心がおさまらず夜な夜な男たちの集まる場所へ……。
したいけど痛い。ではどうすればいいのか?

ユーモア風味。

初出『ジーメン』


『バックパックが二つ』

就職活動に失敗した若い二人がバンコクの街角で出会う。
意気投合した二人はあてもなく旅して歩く。
最高の旅に思えたが、やがて日本に戻って再会すると……。

初出『バディ』。


『証拠写真』

三十代のひねくれ者、常春。
一回り年下の若い琢己に言い寄られ、なんとなく続いている。
決まった相手と付き合うなど柄じゃないと思っている常春は平気で浮気もするが、いざ浮気相手に証拠写真を撮られてしまうと……。

純情でいつもまっすぐ想いをぶつけてくる琢己と、あまのじゃく常春の珍カップル物語。
年上の常春が受けです。

初出『バディ』。










最近、筋トレするようになりました。

と言っても、モテたいわけではなく。

そもそも新しい出会いを求めたりとかそういう気持ちがまったくもって皆無。
年のせいか浮気したい気持ち自体がなくなってしまったし。
彼氏一人で十分。

ではなぜ四十八にもなって筋トレなのかというと、先日、ちょっとしんどいことがあり、それは今も続いているんですが、そういう重たい気持ちを緩和するのに筋トレがいいらしいから。

そういう話、よく聞くでしょ、筋トレすると成長ホルモンだかなんだかが出て、鬱傾向が緩和されるというやつ。
今まではそういう話知ってはいても実際にやってみようなんて思えなかったんだけども、今回はなんとなくその気になった。

で、はじめてみたら、これがまあまあ効く。

たぶん、心療内科とか精神科とか行って相談すればそれなりの薬を出してもらえるんだろうなとは思うんですが、今まで行ったことないから気が引けるし、なによりめんどくさい。
お金もかかりそう。
母親と暮らしているから、保険料の通知書類で病院にかかっていることがバレてしまうのもイヤだし。

とにかく筋トレで気分が持ち直すならそれにこしたことはない。

心身ともに健康に近づけるのだから一石二鳥。


昔買ったダンベルだけでは物足りないというか、やはり新しもの好きなので、チューブとか、プッシュアップバーとか、懸垂用のぶら下がり健康器みたいなやつまで買ってしまった。

一万数千円を散財。

ジムに行けばいいのに、と思われそうだけど、それは無理。
ジムの方がずっとお金がかかるし、なによりめんどくさい。
引きこもりだから。


同じ部位は中二日くらいあけるようにしながら、だいたい毎日どこかを筋トレ。
だから毎日どこかが筋肉痛。

まだやっと三週目なので、外から見たらまったくわからないレベルだけど、自分ではちょっとはわかる程度の変化あり。

気持ちを下げすぎないという目的ではじめたことだけど、マッチョになるという目標が自分的には楽しい感じです。


体動かすので当然、汗もかくし、心拍数が上がって血流もよくなる。
代謝もよくなってきているのか、前より食べられるようになりました。

前はちょっとでも食べ過ぎると後で必ず苦しくなったけど、今はかなり大丈夫な雰囲気。
お腹が張ってつらいことも、下痢しちゃうことも今のところない。

これも自分的には相当うれしいポイント。

年取ってきて、ほんと食べる量も飲む量も減ってしまっていたから。
食べること飲むことが一番の楽しみの人間なのに、たとえばどこかでランチを食べたりすると、普通の一人前食べきると下してしまう。
お酒も大好きだったのに、今は毎晩350㎖の缶ビール一缶が精一杯という……。

とはいえ、筋トレしたから食べ放題の店に行けるくらい食べられるようになるとは思えないけど……。


しかし二週間あまり筋トレしてきて、すでにちょっと刺激が足りなくなっているような気がしている。
追加でやるとしたら有酸素運動だから、ジョギングとか?

前から、五十歳になったらジョギングとかする人間に生まれ変わる予定ではあったんだけど、予定を早めた方がいいのかな……。




ということで、気持ちが落ち込みがちの方にちょっとオススメです、筋トレ。
とくにドMの方にオススメ。
きつくなる度に「いいねコレ!」と叫んだりすると少しだけ上がります。




Appendix

プロフィール

osamukodama

Author:osamukodama
小玉オサム
今は亡き『さぶ』でデビューして28年目に入りました。かなり本格的なおじさんになっているはずなんですがピンとこない。と思っていたら鼻毛が飛び出していた! 耳の中もサワサワするから耳毛チェックしないと。スマホに接続して使える内視鏡みたいなやつを前に買ったの使って確かめないといけないとここ数日考えているんですが、面倒で放置しています。この怠惰な心こそがおじさんになったことを証明しているのかな。
ブログ http://kodamaosamu.blog48.fc2.com/
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僕のこと買ってよ

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